緑の花 ８ ページ46
「なぁママさん？グルッペンばっかズルいんやけど。俺もAんとこ行ってええ？」
お母さんの後ろからひょこりと姿を現したゾムが不安そうに尋ねる。
「うーん…ま、反省してるみたいだし、生きて帰ってきてくれたから良しとしてあげましょう。
その代わり、パパにもちゃぁんと報告しておくからね？」
「そ、そんなぁ！お慈悲を！どうかお慈悲を！！」
もう正座は嫌ぁ！アレ辛いの！！
「すみませんお姉さん、俺が呼び出したのが悪いんよ。話が有るんやったら俺が聞きますから。」
オスマンさん…！
プロか？いや、神か？
「お姉さん…
そうね、新しく家族になる子にそこまで言われたら大人しく下がるしかないわよねぇ。ほほほ…」
あそこまで綺麗に煽てられたお母さん初めて見たわ…
お母さん、なんかその反応おばさんくさいよ。
「もうええ？話終わった？
A無事なん？何もされてない？」
気配無く横に居たゾムが抱きつきながら質問責めをしてくる。
「！びっくりした…大丈夫、何も無かったよ。」
「ええ！？嘘やろ？まさか俺との関係を無かったことにする気…！？」
「へ！？」
「…なにそれ。Aどういうことなん？」
ゾムさん？ゾムさん！？目が怖い！
ていうかなんでオスマンさんも悪ノリし出すかなぁ！？
「関係も何も今日会ったばっかですよね！？」
「俺はもっと前から知っとるよ？」
「一方的にですよね！？」
キュルルルル
………私の腹の音だ。
はっず！！叫んでたからだぁ…恥ずか死…
皆から笑いが漏れる。
「そうねwまずはご飯よねw」
とそそくさとキッチンへ入る母。
空気が和んだのは良かったけど、何もこんな形でとか…！！
あぁぁ…と恥ずかしさで顔を覆いしゃがみ込む。
「ごめんなぁ？俺がこんな時間まで連れ出しとったから…ふwくくw」
「笑うならいっそ最初から笑ってください！！」
「せwやwぞwwヒーッwwwww」
「シッマはちょっと笑いすぎ！」
顔面大草原ってレベルで笑ってんじゃないよ！！
「ヒヒッwこんな色気無いのにオスマンとどうこうなるはず無かったなww」
「色気無くて悪うございましたね！！」
ゾムからの誤解が解けたのは良かったけど不名誉な認識をされてしまった。
くそぅ！どれもこれも欲望に従順過ぎる私の腹が悪い！！
「好きに色気は関係あらへんよ？」
賑やか過ぎる空気の中で緑の花が呟く声は誰の耳に届くこともなかった。
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ウラシル@ひぃ(プロフ) - パピコさん» シンプルな告白嬉しいです。ありがとうございます！はい、頑張りますね。 (2019年5月26日 21時) (
レス) id: a76b54135a (このIDを非表示/違反報告)
ウラシル@ひぃ(プロフ) - 夜？さん» 初コメありがとうございます。大好きと言って頂けて嬉しいです。ご期待に添えられるよう励んでいこうと思います。 (2019年5月26日 21時) (レス) id: a76b54135a (このIDを非表示/違反報告)
パピコ(プロフ) - 初コメかはわからないですけど言いたいことがあります。….......好きです、頑張ってください (2019年5月26日 19時) (レス) id: 3cb2acd302 (このIDを非表示/違反報告)
夜？(プロフ) - 初コメ失礼します…私このお話大好きなんです！続編がいっぱいあっても嬉しいです!!なので主さんのペースでだんだんこのお話を進めて頂ければと思います！楽しみにしてますね！ (2019年5月26日 13時) (レス) id: 2a93bfb216 (このIDを非表示/違反報告)
ウラシル@ひぃ(プロフ) - 千歳さん» ありがとうございます。ショッピさんは上手く書けているか不安だったのでそう言って頂けて安心しました。これからも楽しんでいただけるよう頑張ります。 (2019年5月4日 20時) (レス) id: 7875aff6bd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ウラシル@ひぃ | 作成日時：2019年3月9日 22時
