紫の墓守と水の狗 １６ ページ25
「ふはははははははは！！！
こんなチンケな装置で私を出し抜いたつもりかヘルハウンド！！？」
「っ…！すみません…」
縮こまったショッピさんの隣に立つ神父の手には青いうさぎのぬいぐるみが握られていた。
えー、シリアスになりそうなのでシリアルに説明します。
受信機が光った
↓
突撃した
↓
実は発信機のボタンを押したのは神父
↓
捕まる☜ｲﾏｺｺ!
いやぁ絶体絶命の大ピンチってやつですねアッハッハ！！
見渡すと少し離れたところに縛り付けられ床に転がった人が見えた。
「さぁて飼い主の元から逃げ出そうとした犬には躾が必要だね？
どちらがいい？昔から時を共に過ごした大切な先輩と、自らを連れ出してくれる希望になり得た少女。どちらを失うかい？」
「やめてください！！
逃げようとしたのは俺なんですから俺にすればいいじゃないっすか…！」
一言一句ゆっくり発話しながら下卑た笑いを浮かべる神父とは対照的に悲痛な顔をして叫ぶショッピさん。
拘束から逃れようとする私を無視して神父は語り出す。
「それはいけないよ。今まで与えてきた恐怖が全て無駄になってしまうからねぇ。
そうだ決めた。この少女からにしよう。君としても昔馴染みの先輩よりも出会ったばかりの少女の方が胸の痛みは少なくて済むだろう？まぁその先輩にはこれから先も苦しみを味わってもらうつもりだがね。
さぁ目の前で希望を失い絶望するが良い！！」
光悦に顔を歪め、神父が高らかに宣言した。
あぁ、数時間前まで楽しそうに煌めいていたアイオライトが濁っちゃった。
小さく息を吸い込む。
「くだらない。」
「は？」
ポツリと聞こえるように呟いた一言に神父が反応する。
「くだらないと言ったんですよ。
あっ、その皺くちゃな耳じゃ聞こえませんでした？それともその小さな脳みそじゃ理解できなかったんですかね？」
「こﾝのクソガキがぁぁぁぁ！！！！」
私の煽りに激昴した神父が襟首を掴んでくる。
こういうプライドの高い人の気を逸らすには煽るのが1番だよね！
そして、こちらに気が向いているうちにショッピさんが動けるように。
「そもそも、人を恐怖で支配する、という発想が、前時代的、むしろ、猿です。」
少し息苦しい。けれど相手を精一杯睨む。
「黙れ黙れ黙れ！！！その減らず口を閉ざさんか！！」
「ｳｸﾞｯ…！」
とうとう首を絞められる。
脳に酸素が回らず目の前がチカチカと明滅する。
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ウラシル@ひぃ(プロフ) - パピコさん» シンプルな告白嬉しいです。ありがとうございます！はい、頑張りますね。 (2019年5月26日 21時) (
レス) id: a76b54135a (このIDを非表示/違反報告)
ウラシル@ひぃ(プロフ) - 夜？さん» 初コメありがとうございます。大好きと言って頂けて嬉しいです。ご期待に添えられるよう励んでいこうと思います。 (2019年5月26日 21時) (レス) id: a76b54135a (このIDを非表示/違反報告)
パピコ(プロフ) - 初コメかはわからないですけど言いたいことがあります。….......好きです、頑張ってください (2019年5月26日 19時) (レス) id: 3cb2acd302 (このIDを非表示/違反報告)
夜？(プロフ) - 初コメ失礼します…私このお話大好きなんです！続編がいっぱいあっても嬉しいです!!なので主さんのペースでだんだんこのお話を進めて頂ければと思います！楽しみにしてますね！ (2019年5月26日 13時) (レス) id: 2a93bfb216 (このIDを非表示/違反報告)
ウラシル@ひぃ(プロフ) - 千歳さん» ありがとうございます。ショッピさんは上手く書けているか不安だったのでそう言って頂けて安心しました。これからも楽しんでいただけるよう頑張ります。 (2019年5月4日 20時) (レス) id: 7875aff6bd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ウラシル@ひぃ | 作成日時：2019年3月9日 22時
