イナズマイレブン～脅威の侵略者編～第7巻 (ページ38)

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（３１６）ドミノ倒しページ38

寺の鐘が鳴る京都の漫遊寺中に来てはみたものの……。

風丸「なんか、のんびりしてるよな？」

塔子「襲撃予告なんて全く気にしてないかんじ」

校内にの敷地に、おそらく黒いサッカーボールが落ちて来たのであろう大穴があるにも関わらず、生徒は談笑したり、鍛錬で太極拳をやっている者もいるほど悠長なものだった。

円堂「とにかくサッカー部を探そうぜ」

チトセ「ああ、それなら──」

吹雪「サッカー部なら奥の道場みたいだよ」

後ろからする吹雪の声にみんなが振り返ると、葉月と聖羅を含む3人の左右にそれぞれ女子がいた。

葉月「どうもありがとうね」

「「どういたしましてぇ」」

吹雪「何かあったら、またよろしく」

「「はぁ～いっ！」」

聖羅「…………」

どう見ても頬の赤い女生徒達は、吹雪達3人にメロメロだった。

その様子に、雷門イレブンの全員が限りなく呆れる。

……一方その頃、道場の付近で面倒臭そうに雑巾を足で扱う小柄な少年がいた。

？？「グラウンド整備が終わったら、今度は雑巾掛け。何でオレだけ練習させてくれないんだよ？……！」

廊下の床を踏む微かな音に、少年は雑巾を素早く手で押して隠れた。

円堂「道場、道場……」

隠れた壁穴から覗くと、漫遊寺サッカー部ではないことにホッとする。

？？「おどかすなよ……。……ん、アイツら確かフットボールフロンティアで優勝した……？」

少年はその後、いたずらっ子のように「ウッシッシッ」と笑った。

ぞろぞろと外に面した廊下を練り歩き、一角を曲がったところに建物が見えた。

秋「……あ。あれじゃないかしら？」

目を凝らせば、入り口の上に「蹴球道場」と書かれた札があった。

鬼道「みたいだな」

円堂「間違いない！よし、行くぞみんな！」

「「おー！」」

一斉に早足になる円堂を先頭に歩き出したその時。

円堂が何もないところでバランスを崩した。

円堂「だあぁっ！？」

染岡「うわ！」

塔子「いっ！？」

土門「うっ！？」

栗松「えっ！？」

目金「おっ！？」

壁山「うわっ！？」

風丸「す、スマン！」

……大勢のメンバーが、見事なまでの悪循環で立て続けな大転倒を目の前でくり広げた。

ウケ狙いでわざとやったにしても、見てるこっちがしょうもなく見えてしまうから違うのだろう。

壁山の下敷きになっている目金がじたばたと暴れる。

目金「重い。……重い重い重い！」