高杉さんと付き合いたい。その1 ページ25
「ハイ、皆注目!!」
ーー朝、鬼兵隊幹部がそれぞれの依頼の時間まで過ごしていると、一際騒がしい声が響いてきた。
「...どうしたんです?」
武市がその声に反応をすると、彼女はフッと不適に笑い、「実は〜...」と言いながら皆の前に立ちはだかった。
「前より高杉さんとの仕事も増えて、一緒に過ごす時間も増えてきたけど、もっともっと進展したいと思ってるの!!そこで、幹部の皆さんに質問!どうしたら次のステップへ行けると思う!?」
「...さあ?」
彼女の畳み掛ける様な言葉に一拍置いて、万斉が言う。
「さあ?じゃなくて!!もう、どうしてそうどうでも良さそうなの!?可愛い部下が相談しているって言うのに!」
「...まあ、いつものことですし」
そう言って茶を啜る武市にAはバシバシと叩きながら絡む。
「もうっ!武市さんてば!そんな冷たいこと言わないでよォ〜!」
Aは遊び半分のつもりだろうが、何せ彼女は結構な戦闘力を持つ。相当痛むのか、武市の表情は強ばっていた。
「そういえばA、前に言ってたデートはそれなりに順調なんスか?」
思い出した様に切り出したまた子に、Aは、「え〜、改めて報告するのはなんか、恥ずかしいな...」と俯く。
「えっと〜...一週間前は二人で依頼をこなしたでしょ〜?三日前は、二人で営業したし〜...あ、後はね!この間好きだって伝えたら、知ってるって言ってくれたの!まあ、ここまで聞いたらわかると思うんだけど、順調かな!」
きゃー恥ずかしい!そう言ってまた武市を叩き始める彼女。
果たしてそれはデートと言うのだろうか。
幹部たちは心の中で声を揃えた。
「ま、まあ幸せそうで何よりっス...」
「...そうでござるな」
「あのAさん、結構痛いんですが」
「あ、ごめんね!」
武市から離れたAは改めて、と咳払いをした。
「ーーで、どうしたらいい?」
その一言にそれぞれが考えこみ、暫くの沈黙が流れる。そして、
「質問ッス」
と、また子がそれを破った。
「はいどうぞ!」
「Aは毎日晋助様に想いを伝えてるみたいッスけど、それ以上のことは既に伝えてるんスか?」
「それ以上って?」
笑顔で尋ねるAに、また子は「例えば...」と切り出す。
「付き合って、とか」
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ソラ - りおさん» コメントありがとうございます!思い付きで更新しているため、不定期になってしまい、読書の方には迷惑をかけております汗なるべく更新していきたいと思っているので、よろしくお願いします!♪ (2020年2月12日 18時) (レス) id: c2cc8b33f9 (このIDを非表示/違反報告)
りお(プロフ) - 高杉さんかっこいい…… ここからの展開が楽しみすぎます、!!! そして主様更新頑張ってくださいッ (2020年2月12日 16時) (レス) id: f7e6660386 (このIDを非表示/違反報告)
ソラ - きょこさん» コメントありがとうございます!また更新が遅れて申し訳ないです...。きままな更新で行きたいと思ってますので、ちょくちょく覗きに来てくださると嬉しいです♪ (2020年2月12日 0時) (レス) id: 64cc8cd8ee (このIDを非表示/違反報告)
ソラ - 沖田レイアさん» ありがとうございます〜!そう言って貰えると大変嬉しゅうございます♪亀更新で申し訳ないですが、最後までお付き合いくださいませ。。 (2020年2月12日 0時) (レス) id: 64cc8cd8ee (このIDを非表示/違反報告)
きょこ - 続き楽しみにしてました!これからの展開が楽しみー!はぁ…無理やり腕掴まれたい… (2020年1月28日 23時) (レス) id: 6828360e61 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ソラ | 作成日時:2019年10月30日 14時