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高杉さんとデートしたい。その1 ページ19

「緊急事態よ!!」


朝、いつもの部屋に集まっている幹部に向かって声を荒げる。しかし誰一人として此方を見てくれず、皆それぞれ、自分の事に没頭していた。


「皆!聞いてよ!大事なことなの!」

「何スか、大事なことって」


銃の手入れをしていたまた子ちゃんがいつもの調子で言った。


「実はね、私学んだの!毎日好きだと伝えても、限界があるって!だから、ね!私...高杉さんをデートに誘いたいの!でも、デートなんて恥ずかしいし、まずどんな風に誘ったら良いのかもわかんないし...。ねえねえ、どうしたらいいかな!?」



早口で捲し立てる様に喋る私に対して、
「どうって...フツーに誘えば良いでござる」と万斉さんが真顔で言う。

「高杉さんに、"デートしませんか"って誘ったらどうですか」今度は武市さん。


「だーかーらフツーにって何!?それが出来たらやってるよ!」


机を思わず叩きつけると、銃磨き中のまた子ちゃんに睨まれた。ごめん。


「...A、分かってるとは思うが、晋助は自分から誘ったりなんかしないと思うでござる」



タメ息をつきながら、万斉さんが言う。その言葉に思わずうっ、と声を漏らした。そして、ビシッと指を私の前に突き立てると、こう言った。



「デートしたいなら、自分から。良いな?」


.







ーーとは言われたが。

一体、世間一般ではどの様に異性をデートに誘うのか。今度、食事でもどうでしょうか。...うーん、それってデートになるのか。

と言うかデートって、何処に行って何をしたらデートになるんだ?...わからない。

 そんなことを考えながら歩いていると、


「あっ!」


数メートル先に、愛しの高杉さんの後ろ姿が見えた。


「高杉さん!」



手を振りながら駆け寄ると、いつもの様に「おはようございます!好きです!」と挨拶をした。



「...ああ」



以前は無視をされてたが、今はこのように一言返してくれる様になった高杉さん。...好きです。


なんて思っていると、高杉さんの死角で、ひょっこりと顔を出す集団ーー鬼兵隊の幹部達が。



「...?」



不思議に思いながら見つめると、また子ちゃんが口パクで必死に何か伝えようとしている。武市さんは身ぶり手振りで、万斉さんは親指を立てている。



それぞれが何て言ってるのかわからないが、きっとデートに誘えって事なんだろう。
ええい、悩んでは居たが、もうどうにでもなれだ!



「高杉さん!今度私とデートしてください!」

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ソラ - りおさん» コメントありがとうございます!思い付きで更新しているため、不定期になってしまい、読書の方には迷惑をかけております汗なるべく更新していきたいと思っているので、よろしくお願いします!♪ (2020年2月12日 18時) (レス) id: c2cc8b33f9 (このIDを非表示/違反報告)
りお(プロフ) - 高杉さんかっこいい…… ここからの展開が楽しみすぎます、!!! そして主様更新頑張ってくださいッ (2020年2月12日 16時) (レス) id: f7e6660386 (このIDを非表示/違反報告)
ソラ - きょこさん» コメントありがとうございます!また更新が遅れて申し訳ないです...。きままな更新で行きたいと思ってますので、ちょくちょく覗きに来てくださると嬉しいです♪ (2020年2月12日 0時) (レス) id: 64cc8cd8ee (このIDを非表示/違反報告)
ソラ - 沖田レイアさん» ありがとうございます〜!そう言って貰えると大変嬉しゅうございます♪亀更新で申し訳ないですが、最後までお付き合いくださいませ。。 (2020年2月12日 0時) (レス) id: 64cc8cd8ee (このIDを非表示/違反報告)
きょこ - 続き楽しみにしてました!これからの展開が楽しみー!はぁ…無理やり腕掴まれたい… (2020年1月28日 23時) (レス) id: 6828360e61 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ソラ | 作成日時:2019年10月30日 14時

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