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お気に入り80記念閑話 ページ46



NG集:part2



[第17話]

「紅葉さん」

「Aや、後は(わっち)に任せておくが佳い」

「ありがとうございます」

頭を優しく撫でられて、紅葉さんの香りがいっぱいに広がる。

「はぁ…好きです」

(わっち)もじゃ」

「紅葉さん…」

「A…」

「次の報告の場面を撮るために待っていたんだけど……中原君、なんだいあれ」

「首領…数時間前からあの調子で」

「中原君の部屋の場面も未だなのかい」

「引き剥がそうとすると夜叉に襲われるンですよ」

「……終わるまで待っていようか」

「そうですね…」



[第19話]

「にしてもすげェ凝ってンな」

荒れた空間に漂う異質な雰囲気も、中心の人物のせいか神秘的とさえ感じる。

着飾った彼女を見るのは初めてだった。

無機物に囲まれた、人とは思えぬ美しさ。

「…起きてもいいですか」

「あぁ。もう終わった」

「そろそろ息が限界でした。身体中が痛いです」

「正真正銘、瓦礫の山だからな」

「終わったなら直ぐに起こしてくださいよ」

「悪い。見惚れてた」

「え」

さっとAの顔色が変わった。

「珍しく直球ですね、美形に言われると心臓に悪いんで止めてください」

「お、おう、悪かったな」

其処で動揺するとは思ってなかった。

「あー……手に掴まれ。ドレス引っ掛かンだろ」

「……ありがとうございます」

「ねぇエリスちゃん」

「リンタロウとは絶対に嫌!」



[第21話]

光へと伸ばした手が、強く掴まれた。

「_ゲホッゴホッ、ちょっと、」

「誰かと思えばAじゃないか! 入水するなら私も呼んで呉れないと!」

「……太宰さん、此れで何度目ですか」

「何がだい?」

「私は敦くんに助けて貰うんですよ。敦くんが私と太宰さんを間違えたことに気づいてから登場してください」

「あ、もう陸にあがってる!」

「ごめんね敦くん、また飛び込むから待ってて」

「えー? だって私が助けたいんだもん。大体ね、倒木に引っ掛かって打ち上げられる訳ないだろう?」

「漁業網でも何でも良いので、後で登場してください。何度も飛び込んで風邪を引きそうです」

「…しょうがないねえ」



[第22話]

敦くんが探偵社の扉を開ける。

「_何処をほっつき歩いてたんだ此の唐ぼ、くっ……」

「…噛んだね」

「…噛みましたね」

「…打ち上げられましたね」

「もう一度頼むっ!」

「国木田くんの説教……おや、未だかい」

「噛んだので」

「申し訳無いっ!」

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梦夜深伽(プロフ) - 加奈さん» 中也の出番はこれから増やします!! (2020年6月6日 19時) (レス) id: 885dd45dfc (このIDを非表示/違反報告)
加奈 - 中也。 (2020年6月3日 15時) (レス) id: b3d6820988 (このIDを非表示/違反報告)
梦夜深伽(プロフ) - るるさん» ありがとうございます! (2020年6月3日 1時) (レス) id: fef69d0af7 (このIDを非表示/違反報告)
るる(プロフ) - 文章が丁寧で物騒でめちゃくちゃ面白いです...!!更新楽しみにしてます..!!!! (2020年6月1日 15時) (レス) id: 30c2a422ab (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:梦夜深伽 | 作成日時:2020年5月24日 23時

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