双黒に嘘をつく【文スト】

第33話 ページ34

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ねむる




ねむる



ねむる





たゆたう




つめたい



みずの




なか




ねむる




ねむる




ねむる





ゆらめく





しんきろう





もえる




ねむる





ねむる





ねむる






おちる






さかさま






おちた







ねむる








ねむる








ねむる

















ある日出会った男の子



好きな人と喧嘩して家出した


一緒に遊んで話を聞いた



行かないでと袖を引かれて


また今度ねと背を向けた














次に出会った男の子



傷だらけ冷たく細い身体


不思議と魅入ってしまう檳榔子黒の瞳



闇に咲いた美しさ


陽を浴びたらもっと輝いて見えた


信じてくれた男の子



指輪を預けた男の子















ねむる







ねむる








ねむる
















嘘つきは自分を見失う





信じる者はいなくなる






塗り固めて重ねてく






信じない






信じてもらえない






信じる人に《嘘》をつく














ねむる






ねむる







ねむる







ねむる

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