3. ページ29
「はぁ!?浮気された上に殴られた!?最悪ですねそいつ!別れて正解や!」
「ほんとに…」
「あ…でも、今日一日どこに泊まられるんですか?」
「それが…決まってなくて」
「そっかあ…」
「元彼が今も居る部屋には戻りたくないですし」
「そりゃそうや、戻られへんやんな」
「あ、そう言えばお部屋探しに来られたんですよね?すいません話し込んじゃって」
「あ、いえ!寧ろありがとうございます、氷嚢まで」
「何度も言うようやけど、女の子の顔に傷作られへんやん」
そう眉を下げて言う彼を見て、見た目と反して優しいんだな、と思った。
「あ、お部屋。条件とかってあります?」
「えーっと、最低でワンルーム、オートロックで…出来れば会社から近いところがいいかな、と」
「会社はこの辺なんですか?」
「あ、はい
電車で1駅くらいで」
「家賃とかって…どのくらいで考えてはります?」
「だいたい…15万円位なら」
「なるほど、わかりました!」
そう言って物件を探し始めた神山さん。
5分くらいすると、
「Aさん!ありましたよ!」
「ほんとですか!?」
「うわ、めちゃくちゃいいですね…」
「でしょ!?
この時間の内見は厳しいから、明日かなー…
あ、ご飯とかってどこで食べられます?」
「えーっと、決めてなかったな…」
「あ、じゃあおすすめの場所あるんです!
○○ってところなんやけど」
「知ってますよ、近所だから。笑」
「あ、せやった。笑」
35人がお気に入り
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:とらい | 作成日時:2019年5月15日 21時