西の7人の気まぐれ短編集

恋とか愛とか (橙) ページ12

ダンッ…！






A「だぁ〜〜〜！！！もう！！！なんなの！！！」




「今日も荒れとるのぉ〜笑


今日は何があったん？」




私は、

A(優花)、27歳。どこにでも居るようなOL。


A「また振られたの！！！！昨日！」



「あ〜…笑



今回はなんで振られたん？笑」




半笑いでそう聞いてくるこいつは、桐山 照史。


幼なじみで、居酒屋「きりちゃん」を経営してる。



意外と、意外と！！



女にモテる。






A「いつもと同じ。」




「お前は1人でも生きていけるだろって。」




「なんっつーークソベタなセリフ！！何回聞いたかっつーの！！！」


ダンッ！



桐「そかそか、そりゃあ大変やったなぁ。笑



でもそんなにジョッキ机に叩きつけたら机が壊れるからやめときや〜笑」





A「うっさいんじゃ！








あーー！！！！もう恋人とかいらん！！！主夫が欲しい！！！！あーー！！！！もう！」





桐「うっさいんじゃ笑笑



いきなり主夫かい笑

ひとつ段階超えてるやないかい！笑笑」






私が失恋する度にこんな話をしてる。もう何回目だろうか。





桐「でも、Aかわええのになぁ。




なんでそないにすぐ振られるんやろなぁ。笑」




A「はいはい、お世辞どーも。



てか、絶対わかってて聞いてるでしょそれ！！」





桐「お世辞ちゃうねんけどなぁ…」




A「なんか言ったー？」





桐「なんも。ほらもー！酔っ払ってきとるんちゃう？


今日はここまでや！」





A「もー！！照史のケチ！！！！ふん！！知らん！！お会計！！」






桐「誰がケチやねん！！また来てや〜笑」





毎回。照史が居酒屋を開店してから、私が振られる度にこんな会話をしてる。


もう何回目だろう。





はぁ、もう恋なんてこりごり！！！！

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