当たり前の当たり前

#21 ページ24

侑李side

光が話してくれた、手術を受けたくない理由

それは本当に優しい光らしいものだった。

絶対に嘘じゃない。


涼介｢……そっか……そうだよな……｣


光「でも……こんなこと言ってちゃ…ダメ……だよね……」

「どうして……？どうしてそう思うの？」

光「さっき思ったんだ。これって逃げてるだけだなぁって…」



光side

さっきの大ちゃんの話を聞いたときに思ったんだ。

大ちゃんはきっとあの話をするのは怖かったと思う。

それでも、俺のために頑張って話してくれたんだと思う。

すごいなぁって思った。大ちゃんは強いなぁって。

それに対して俺はどうなんだろうって考えた。

人の命を奪うことになるだとか

そんなことばっかり言って

これって結局は


手術を受けたくない

っていう我が儘を

ちょっと良い子ぶった言い方に変えて



逃げてるだけなんじゃないかって……

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