Unknown,Climax Q&A (ページ10)

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ab「こちら阿部。総員応答せよ。」
sk『こちら近接佐久間、目黒。両名現在指定位置にいます』
iw『こちら中衛岩本、渡辺、向井。3名現在指定位置にいます』
fk『こちら後衛深澤、宮館。両名現在指定位置です』
ab「了解。前方にUCQAの反応あり。」
sk『こちら近接佐久間。UCQA確認。』
mm『同じく近接目黒。確認』

E-1班が新しい形になって、多くの任務をこなしてきた。
最初は連携が上手くいかない部分があったものの、3人の調和性と確かな実力は、E-1班に馴染むには十分過ぎるものだった。

目を合わせた佐久間と目黒が走り出す。

その後ろ、ライフルを構えた渡辺と向井が射程圏内に入るのを待っている。
今回の後衛の仕事は怪我人の運搬と非常時のアシストのため、深澤と宮舘の2人は変わる戦局を見守っていた。

mm「佐久間くん下がって！」
sk「あっぶねえ…！くっそ、攻撃通ってんのかこれ？」

触手が複数本生えているタイプのUCQAは非常に戦いにくい。
それでも、今までならそのようなタイプは小型ナイフでも切れやすく、確実に攻撃していくことが出来た。

【凶暴化】
佐久間と目黒の頭にはその言葉がよぎっていた。

UCQAには目がないものが多く、音や匂いで場所を判断して攻撃してくる。
目黒の得意分野が潜伏であることから、今回のUCQAのように音で場所を判断するタイプは都合が良い。

ただ佐久間でも攻撃を通せない。
徐々に押されていき、体力も確実に削られていた。