Unknown,Climax Q&A (ページ36)

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Cielo-1 ページ36

集合なんてかけていないのに、散らばっていた班員は気づけば深澤の周りに集まっていて。

束の間の和らぎを噛み締めた。

自分を囲む班員を見渡した。

不安な気持ちが、もう二度と会えないんじゃないかなんて思っていた自分が馬鹿らしいと思った。

必ず戻ってくると、また会おうと、そう言葉にしてくれる班員を前に総長が俯いている場合ではない。

ひとりで今までを思い返す。

6人で班を作らせてもらえると聞いた時も、
班員の中に微妙な空気が流れていた時期も、
ただ役に立ちたくて、ただ認められたくてがむしゃらに突き進んだ事も、
いつの間にか「最強」なんて呼び名がついた事も、
6人班が9人班になった事も、

全部大切な【今まで】で。

そしてこの前代未聞の戦いが終わる【これから】も。

いつからか向けられていた視線に今更恥ずかしくなるけれど、8人の仲間と、仲間越しに見えるともに戦う隊員がいるから。

前を向け。
この国を守るために。

剣をかざし、銃を撃て。
立ち向かえ、生き残るために。
我が身を信じて前へ進め。

fk「俺は此処で待つ。必ず生きて戻れ、総長命令だ。」

歩き出した其々は、誰一人として深澤の方を振り返らなかった。