Unknown,Climax Q&A (ページ27)

今日:6 hit、昨日:13 hit、合計:118,901 hit

＊ページ27

任務遂行前夜集会が始まった。

E班の持つ講堂で行われるため、W班のメンバーは大量の荷物とともに講堂に並んでいた。

台の上、マイクを持つ深澤と、台の下、任務に参加する者たちの前に並ぶ8人。

fk「只今より、第二回UCQA最上級警告に伴う討伐任務遂行前夜集会を執り行う。」

各班の班員の名前が読み上げられ、その班の任務隊長となるE-1班の班員が発表される。

W班の任務隊長である向井の名前が呼ばれて、この集会は終わりの予定だった。

fk「E-1班班員で名前を呼ばれたものは台の上に上がるように。

阿部亮平、宮舘涼太、目黒蓮、ラウール、渡辺翔太。以上5名。」

今まで貫かれていた静寂が、少しだけ揺れた。

目黒、ラウール、渡辺の表情には明らかに動揺が表れていた。
阿部と宮舘は、あくまでも冷静を装っているものの、動揺していることはメンバーには伝わっていた。

fk「この集会をもって、この5名は現在の等級から第一等級へ進級するものとする。以上。」

各班の任務隊長を務める事になる彼らは、第一等級の条件である【隊の最高管理職を務めた者】として認定される。

そもそも戦場に赴く事のない、得意分野が分析や情報の者は最高で第三等級までしか上がる事はできない。

まして、本来一段階ずつ上がるはずのものが一気に上がるなんて本来はあり得ない事だ。

それだけの事を任されていると言う事。
それだけの事に直面していると言う事。

台の上に登った5人も、既に第一等級である4人も、E-1班の班員全員が、強い眼差しで前を向いていた。