JSB SEVEN JEWELRY

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自分で言うのも自慢しているようでおこがましいのだが、実家はそれなりにお金持ち。地元では土地を沢山所有していて俺の名字を聞けばああ、あそこのと思いつく程には有名らしい。




けれどそれは決して自分にとって嬉しいことではなかった。
傍から見れば羨ましいのかもしれないが、正直うんざりだった。




小さな頃から寄ってくるのは金目当てのやつばかり。
だから、この仕事を始めるようになって本当の自分を見てくれる人たちに出会うことが出来た。




直人｢エルゥィ〜今日のみ行かない？｣


エリー｢直人さん、、別にいいっすけどテンション高いっすね｣



やたら巻舌で俺の名前を呼ぶ直人さんは今にもスキップし出しそうなくらいには浮かれている。



直人「そう〜？そう見えちゃう〜？」


エリー「.......はい」


健二郎「直人さん浮かれすぎですよ。結婚が決まったからって」




デスクワークをしていた健二郎さんがこちらにやって来て直人さんにそう言った。
直人さんは口を尖らせ尽かさず抗議。




直人「なんだよ〜健二郎だって彼女とラブラブしてるじゃんー」


健二郎「いやあ。でもあいつ、まだこっちに引っ越してきてないんで、そんな会えてないんすよー」


エリー「あ、そうだったんすか？」



俺がそう聞くとニヤニヤしながらそやねんって、あんたも大概だよ。



結局、この会社で彼女がいないのは俺と岩ちゃんだけ。みんなお盛んだなあなんて思いながら残りの仕事を片付けに向かった。




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