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Aちゃんの頭に伸ばしかけた手を、すぐに引っ込めた。
この手を差し伸ばしてしまえばきっと、もう後戻りはできなくなる。自分がとてつもなく不甲斐ない。




『私、直己さんに出会えて良かったなあ。・・・こんな根暗な私にも良くしてくれて』


己「根暗なんかじゃない。少なくとも今は全くそんなことない。ちゃんと変わったよ、だから」


『やだ、聞きたくない・・・。その先を言わないでください』


己「でも」




お願いします。目を真っ赤にしたAちゃんと目が合って、彼女の両手が俺の右手に添えられた。




『何度も辞めようと思ったんです。でもダメでした。・・・直己さん、好きです』


己「・・・ごめ」


『分かってます、いいんです。何もいらないから、せめて直己さんの傍にいさせて下さい、・・・ダメですよね・・・』



俺の中の理性が淡く脆く崩れ落ちそうになる。
どうすればいいんだ、そんな言葉だけが頭でぐるぐると駆け巡る。

どうすればいいのかなんて、答えは分かりきっているのに。
後一歩のところで俺は、間違った方向へと進みそうになっているんだ。





そんな時、耳を劈くような音を立てて、夜空に花火が打ち上がった。





わあ綺麗・・・って俺の隣で嬉しそうに感嘆を漏らす彼女。二人の手は重なったまま。




俺はその手をそっと離した。





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(プロフ) - kotaさん» ありがとうございます(^^)明日載せる予定なのでお楽しみにお待ちいただけると嬉しいです! (2019年3月31日 23時) (レス) id: ea5accdc2b (このIDを非表示/違反報告)
kota(プロフ) - また新作待ってます。特に隆二くん《*≧∀≦》 (2019年3月31日 14時) (レス) id: 1738584988 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - 1980noさん» いつもありがとうございますm(_ _)m隆二さんお楽しみにお待ちください(^^)! (2019年3月29日 7時) (レス) id: ea5accdc2b (このIDを非表示/違反報告)
1980no(プロフ) - 葵さん『JSB SEVEN JEWELRY』の完結お疲れさまでした。m(_ _)mまた新作と@LINEの方も楽しみにして待ってます\(^^)/ (2019年3月28日 22時) (レス) id: fb6f76b200 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - Koiru*さん» コメントありがとうございます(^^)もう少しお待ちください!m(_ _)m (2019年3月18日 7時) (レス) id: ea5accdc2b (このIDを非表示/違反報告)

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作者名: | 作成日時:2018年7月15日 19時

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