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「A、」
「なんで･･･避けてた、の」
なにか話そうとした篤志の声を遮り呟いたわたしの声は、自分でも予想外なくらい涙声で。
相当彼に会いたかったんだと気づかされる。
「何、度も･･･っ、電話したのにっ･･･」
ぽろぽろと涙をこぼすわたしの腕を強く引き、自分の胸に抱き寄せようとする篤志。
でも、その顔はなぜか苦しそうで。
「好きな人が出来た、なら･･･っ！そんなことしないでっ･･･！」
違うの、そんな言い方したいわけじゃない。
もっとちゃんと話し合いたい。
篤志の口から、なにを思ってるのか聞きたい。
なのに･･･。
止まらないわたしの口からは、篤志を責め立てる言葉が次々に流れ出る。
「どうせずっとっ･･･！ わたしのことなんか邪魔だっ･･･たん、でしょ！？」
「──────･･･は？」
腕を掴んでいた篤志の指の力がギリギリと強くなって。
「･･･お前、本気でそう思ってんのか」
そう呟いたあと、わたしの言葉は待たずに絞り出すような引く声で続けた。
「もう･･･終わりにしようぜ、こんなの」
腕を離されたわたしは全身の力が抜けて、ズルズルとその場に座り込む。
篤志はわたしを１度も見ることなく会議室から出ていった。
わたしはなんて最低なんだろう。
篤志を縛りつけていたくせに、その上責めてしまうなんて･･･。
────･･･ ガチャッ
突然開いたドアの方を見ると、放心状態で座り込んでいたわたしを探して入ってきたのはヒロ兄だった。
「なんで･･･、」
「まーたお前はそんなブチャイクな顔して！」
傍らにしゃがみこみ、頬をつねる。
「さ、メシ行くぞ」
そう言ってわたしを担いで、連れ出した。
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わたしと篤志の関係を知っているヒロ兄は、今までそのことについて触れてきたことはなかった。
だけど今回ばかりは言わせてもらうからな、と話し始める。
「篤志の気持ち、考えたことあるか？」
「ない。篤志が気持ちを聞かせてくれたことなんかないし」
「なんでだと思う」
「好きとか好きじゃないとか、そんなんじゃないから」
はぁー･･･ っと深いため息をついたヒロ兄は、心底呆れ果てたような顔でこう言った。
「好きでもない女の為に、６年も７年も使う男がいると思うか？」
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Me(プロフ) - 紫 Yukariさん» そうなんですね！！篤志との関係、個人的に好きだったので何か寂しいですね(T_T)これからも更新楽しみにしてます！続編嬉しいです！ (2016年5月20日 21時) (
レス) id: 6de1d6cb5d (このIDを非表示/違反報告)
紫 Yukari(プロフ) - Meさん» コメントありがとうございます♪楽しみにしてくださって嬉しい！(●´艸`) その通り、篤志との関係は終わりました！わかりにくくて申し訳ない(>_<) (2016年5月20日 7時) (レス) id: 2484694bbd (このIDを非表示/違反報告)
Me(プロフ) - もー（ ; ; ）次が楽しみです（ ; ; ）あの…主人公ちゃんと篤志は終わった(？)ってことですかね？？すいません…いきなりこんな事を聞いてしまって（ ; ; ） (2016年5月19日 21時) (レス) id: 6de1d6cb5d (このIDを非表示/違反報告)
Me(プロフ) - 紫 Yukariさん» これからも読みに来ますね！笑 はい！宜しくお願いします！ (2016年5月18日 19時) (レス) id: 6de1d6cb5d (このIDを非表示/違反報告)
紫 Yukari(プロフ) - めんめんまさん» めんめんまさん、ありがとうございます！はじめて感想を貰ってめちゃめちゃ嬉しいです･･･！初心者なので、読みにくかったりするかもしれませんが頑張りますね☆これからもよろしくお願いします(＾＾)/ (2016年5月18日 16時) (レス) id: 2484694bbd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：紫 Yukari
| 作成日時：2016年5月11日 16時
