Change relationship ページ32
───2011年、秋
「おかしいな･･･、ない！」
あれー？と言いながら自宅で探すのは、クローバーの形をした小さなピアス。
あえて四つ葉じゃなく三つ葉っていうとこがお気に入り。
この前つけて･･･篤志の家に行って･･･？
ああそうだ！置いてきたのかも。
「篤志、見てこれ！めっちゃ可愛くない？」
「･･･カエルか？」
「は！？ どう見たってクローバーじゃん！」
買ってきたそれを見せるも、あんまり興味のない篤志につれない返事をされたことを思い出した。
「あるか聞いてみようかな」
時刻は PM ９:４５
もう仕事は終わっているはずだと思い発信ボタンを押したものの、しばらくコールが鳴ったあとに留守電になってしまった。
きっとすぐかかってくると思ったけれど、その日篤志からの連絡はなくて。
同日中に折り返しがないなんて初めてのことだった。
.
「ちょっとちょっと、そこのAちゃん」
「はいはいなんでしょう？NAOTOさん」
「1周年ですよ！もうすぐ！俺ら！」
岩ちゃんにメイクするわたしに、変なテンションで絡んでくる直人くん。
それを聞いたみんなも、早かったな、あっという間だったねって口々に言う。
この１年でだいぶみんなと仲良くなった。
直人くん以外のみんなも、いつの間にかAちゃんって呼んでくれて。
わたしもみんなを名前で呼ぶようになって。
時間が合えば、ご飯行ったり飲みに行ったりするようになった。
今日は雑誌の撮影。
「NAOTOさん、NAOKIさん、ELLYさん、山下さん
お願いしまーす！」
呼びにきたスタッフに連れられて、４人が先に出ていく。
だいぶ静かになった楽屋で岩ちゃんがコソコソと話し出した。
「ねえねえ、Aちゃん」
「んー？」
「昨日六本木でATSUSHIさん見たんだけど」
「へー、そうなんだ！」
────･･･え、昨日？
「なんかめっちゃ綺麗なモデルみたいな人と一緒にいた」
───･･･ カシャンッ
思わず手がすべり、岩ちゃんの髪にかけていたスプレー缶を落とす。
「大丈夫？Aちゃん」
隆二くんが缶を拾ってくれた。
「ごめん、ありがとー！」
そっか･･･、その人といたから電話に出なかったんだね。
.
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 699人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「登坂広臣」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
Me(プロフ) - 紫 Yukariさん» そうなんですね！！篤志との関係、個人的に好きだったので何か寂しいですね(T_T)これからも更新楽しみにしてます！続編嬉しいです！ (2016年5月20日 21時) (
レス) id: 6de1d6cb5d (このIDを非表示/違反報告)
紫 Yukari(プロフ) - Meさん» コメントありがとうございます♪楽しみにしてくださって嬉しい！(●´艸`) その通り、篤志との関係は終わりました！わかりにくくて申し訳ない(>_<) (2016年5月20日 7時) (レス) id: 2484694bbd (このIDを非表示/違反報告)
Me(プロフ) - もー（ ; ; ）次が楽しみです（ ; ; ）あの…主人公ちゃんと篤志は終わった(？)ってことですかね？？すいません…いきなりこんな事を聞いてしまって（ ; ; ） (2016年5月19日 21時) (レス) id: 6de1d6cb5d (このIDを非表示/違反報告)
Me(プロフ) - 紫 Yukariさん» これからも読みに来ますね！笑 はい！宜しくお願いします！ (2016年5月18日 19時) (レス) id: 6de1d6cb5d (このIDを非表示/違反報告)
紫 Yukari(プロフ) - めんめんまさん» めんめんまさん、ありがとうございます！はじめて感想を貰ってめちゃめちゃ嬉しいです･･･！初心者なので、読みにくかったりするかもしれませんが頑張りますね☆これからもよろしくお願いします(＾＾)/ (2016年5月18日 16時) (レス) id: 2484694bbd (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：紫 Yukari
| 作成日時：2016年5月11日 16時
