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JK「ここ、いい場所でしょ。」
「すごい、オッパ知ってたの？」
JK「んー、それは秘密。」
グクオッパが通るたびにたくさんの女の子が振り返るから、少しだけモヤモヤとしていたけれど、オッパとのお祭りはすごく楽しくて幸せだった。
オッパはカキ氷を手にしたまま、花火の見やすい場所に連れてきてくれた。
「…オッパ、それ美味しい？」
JK「めっちゃうまい。Aも食べる？」
グクオッパが差し出してくれカキ氷を貰って、口に含んだ。うん、ブルーハワイも美味しい。
今、私とオッパがいる周りにはあまり人がいなくて、多分穴場スポットなんだと思う。
花火が始まるまで、あと5分。
JK「A、暑くない？」
「うん、平気だよ。」
お祭りに来たときはまだ明るくて暑かったけど、夜になるとたまに風が吹いてちょうどいい気温になった。
グクオッパと一緒にいると時間が経つのはすぐで、暗くなるまであっという間だった。
「…グクオッパ、」
JK「ん？」
カキ氷をパクパクと食べているグクオッパの名前を呼ぶと、カキ氷を食べながら視線だけをこっちに向けるからまた笑ってしまう。
「ふふ、子供みたい。」
JK「んんﾞっ、あまりにも美味しくてさ…」
少し照れ臭そうに笑うグクオッパに、また私の胸はときめく。
私、本当にどんな些細なことでもすぐにときめいちゃうくらい、グクオッパのことが大好きみたい。
「…グクオッパ、大好きだよ。」
JK「…！」
「わっ、危ない…っい！」
JK「っ、いって…！」
またカキ氷を食べようとしていたグクオッパに気持ちを伝えると、オッパが驚いたのかカキ氷のカップを落としそうになるから、慌てて屈んで手を差し出す。
グクオッパも咄嗟に落ちそうなカップを立て直すために屈んだ拍子に、私とオッパの頭がぶつかってしまった。
あれ、この状況2回目だ。
JK「ぷっ…前もこんなことあったな。」
グクオッパは吹き出したように笑うと、カキ氷を持ってない手でぶつかった私の頭を優しく撫でてくれる。
あのときは確か、グクオッパはお詫びにジュースを買ってくれたんだ。
JK「アイスココア、買ってあげなきゃだね？」
「ふふ、なんかすごく懐かしいね。」
JK「あの時からもう、Aは俺の特別だったよ。」
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作者名：ぴぴ
| 作成日時：2020年6月3日 2時
