029 ページ29
.
TH「あ、Aちゃんだ！」
「テヒョンくん、おはようございます。」
TH「なんか俺、教育係なのに会うの久々じゃない？」
「ふふ、確かにそうですね？」
体調も完全に回復して、今日はまたバイト。
休憩室に入ると、久しぶりに会うテヒョンくんがいた。どうやら今日は、テヒョンくんと同じ時間帯らしい。
TH「Aちゃん、もう元気なの？」
「え？なんで知って…」
TH「ソヌが言ってた！」
「なるほど…もう元気ですよ。」
TH「ひひ、良かった！」
ニコニコ笑うテヒョンくんに釣られて、なんだか私も笑ってしまう。相変わらず、明るい人だなあ。
TH「あ、そうそう。ジョングガとも仲直りしてよかったね！」
「え？あ…そっか。テヒョンくん、グクオッパと同じ大学ですもんね。」
TH「結構仲良しなんだよ？講義同じ時は、いつもジョングガとジミナと一緒にいるし。」
ジョングガ、大学の話全然しないんだね？酷いなあ。なんて言うテヒョンくんに、なんだか少しだけ胸が痛む。
大学でのグクオッパって、どういう感じなんだろう。知らないことがたくさんある。
TH「でもさ。ジョングガ、ここでバイトするの怒ってたけどいいの？」
「あー…実はまだ、それは解決してなくて。」
TH「え、そうだったの？どうして？」
そう聞いてくるテヒョンくんに、オッパと喧嘩になった話も、謝りに大学に行ったことも、そこで見た光景も、何もかも一通り全部話した。
TH「…なるほど。でも、なんでジョングガにバイトする理由話せなかったの？」
「実は、グクオッパのお誕生日プレゼントのために、今働いてて…」
TH「あー、サプライズってやつだ？」
その言葉に頷く。
確かにそれは困ったね、言えないね。なんて言うテヒョンくんに、私も苦笑いを浮かべるしかなかった。
TH「んーまあでも、ひとつ言えるのはジョングガは女の人苦手だよ。」
「え…？」
TH「サークルは違うからそこまでは分かんないけど、普段女子と話してるとこ見たことないよ。」
そう言うテヒョンくんに、私は何も言葉を返せなかった。
じゃあ、私の見たあの人だけは、グクオッパにとって特別なのには間違いないんだ。
TH「俺、いいアドバイスとか出来なくてごめんね。」
「いや、そんな…！」
TH「話ならいくらでも聞くからね？」
そう言って優しく笑ってくれるテヒョンくんに、少しだけ気持ちが落ち着いた。
.
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 2111人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「BTS」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ぴぴ
| 作成日時：2020年6月3日 2時
