020【JK】 ページ20
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Aと喧嘩した日から、連絡を取らなくなった。
ジミナには早く謝って仲直りしろって言われるけど、あんなに怒ってしまった手前、合わせる顔がなかった。
JM「行くよ、ジョングガ。」
JK「…ああ。」
講義を終えた俺とジミナは、今日はサークルがあるからいつも通り体育館に向かっていた。
JM「ったく、いつまでその調子なんだよ。」
JK「…仲直りするまで。」
JM「はあ…ジョングガの気持ちもわかるけどさ。とりあえず先に仲直りはして、落ち着いて話しなよ。」
JK「そうは言うけどさ…」
仲直りできるなら、とっくのとうに仲直りしてる。
俺が怒ってしまった日から、Aからの連絡は一切ない。
正直、すぐ連絡してくるかな？なんて思ってたから、そこもショックで余計俺から連絡出来なくなった。
JM「またそんな顔してると、ハルヌナに怒られるぞ。」
JK「あー…それは間違いないわ。」
これから怒られることを想像しながら、トボトボ歩いていると急にポケットに入れていたスマホが震え始めた。
JK「…、」
スマホの画面を確認しようとしたその時、俺とジミナの元にぞろぞろとやってきたサークルの先輩達。
結局確認出来ないまま、スマホを片手に頭を下げる。
『ハルがお怒りだから迎えに来たよ笑』
JM「すみません、こいつのせいで。」
そう言ったジミナが唐突に俺の肩を組む。
その隙にちらっとスマホの画面を確認すると、待っていたAからの電話だった。
HR「二人とも！いつも遅い！」
JK「うわっ…！」
『ふはっ、かなりお怒りだな。』
電話に出ようと思ったけど、先輩達の後ろから怒った様子のハルヌナが、ひょこっと顔を出して。
俺を見つけるなり腕を掴まれた。
HR「あれ、なんかニヤけてる？」
JK「え？」
HR「彼女ちゃん？」
JK「あー…」
ハルヌナが俺の顔がニヤけてるなんて言ってくるから、多分余計顔が緩んだ。
早くAに連絡したい。
HR「彼女の話してるときって、本当に顔変わるよね。」
JM「溺愛なんですよ、こいつ。」
しばらく腕を引かれたまま歩く。
頭の中はAからの連絡でいっぱいだった。
HR「え、彼女ちゃん超見たい。」
JK「嫌ですよ、可愛いんで。」
HR「うわー…完全に惚気てやがる。」
ハルヌナに引かれたような視線を送られたけど、特に気にもしなかった。
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作者名：ぴぴ
| 作成日時：2020年6月3日 2時
