013【JM】 ページ13
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JM「はあ？喧嘩した？」
JK「…無理。」
今日はテヒョンアは大学には来ていなくて、僕とジョングガのふたり。
講義を終えて、今から僕らはダンスサークルへ。
一回生の間だけは、絶対にサークルに入るというのがこの大学の決まりで。仕方なく入ったのが、このサークルだった。
僕は今では、結構入ってよかったなと思ってる。
JM「なんで喧嘩なんか…」
JK「Aは居酒屋が危険な場所って、分かってねえんだよ…」
いつもよりも格段遅いスピードで歩くジョングガに、僕も仕方なく歩くスピードを合わせる。
JM「それで？」
JK「でも、やめたくないって。バイトする理由も話さねえし、だんだん俺もイライラして…」
JM「あー…なるほどね。」
そこまで聞いて大体の話の予想はつくけど、本当に僕の親友は不器用というか。
JM「ムカついた勢いで、天使ちゃんになんか言っちゃったと。」
JK「なんで分かんの…」
JM「やっぱりか。」
テヒョンアが同じ所で働いてることにも、結構こいつはイライラしてたし、やっぱ喧嘩の原因は男か。
じゃないとジョングガも、天使ちゃんと喧嘩になるようなこと言わないと思うし。
JK「居酒屋に、良い奴でもいるのかって…」
JM「おー…なかなか酷いこと言ったな。」
JK「テヒョンアの名前出したら、俺との話はスルーして"テヒョンくん"なんて口にするし…」
要するにジョングガはテヒョンアや、居酒屋に来る客に嫉妬したってわけだろうけど。
まあ、天使ちゃん鈍感そうだし何も分かってないだろうな。
JK「…はあ、俺もう最低だ。」
やっと辿り着いた体育館前で肩を落とすジョングガ。
HR「あー！ふたりとも遅い！」
JM「ああ、ハルヌナごめんなさい。」
急にガラッと開いた体育館の扉。
扉を開けたのは、ダンスサークルの先輩である3年生のハルヌナだった。
このダンスサークルを引っ張っているハルヌナは、姉御肌というのか、男女共に慕われている先輩で。
女嫌いのジョングガも、ハルヌナとは普通に会話するくらいだ。
HR「ん？ジョングガはどうしたの？」
JM「あーいろいろあって、今日は死んでます。」
HR「許さん、早く踊れ。」
JK「…いって！」
バシッとジョングガの頭を叩いたハルヌナは、そのままスタスタと体育館に戻って行く。
ジョングガは痛そうに頭を擦っていた。
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作者名：ぴぴ
| 作成日時：2020年6月3日 2時
