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# 103 ページ4

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耳にはいるのは

テンション高くはしゃぐ

中庭の男の子の集団の声。









話したいことは山ほどある。

聞きたいことも山ほどある。


でも、突破口が見つからない。







頭の中でそれだけを考えながら

チラチラとジョングクくんを伺うと



何度目かに目があった。







彼もこっちを伺っているようで

少しだけ上目遣いだった。







「………………………………。」






「………………………………」








じっと視線が絡まったものの

お互い何も言わず、



結局ジョングクくんから視線を外してしまう始末。









……どーすんのよ。ミンソ。








ここまで来ると

話しかけづらすぎる。






取り敢えず、私も視線を屋上から見える景色に移して

知らない振りをした。









ドクドクと相変わらず音を鳴らす心臓。


もしかしたら聞かれてしまうんじゃないかなんて

思ってみる。







気になってチラッと視線を彼に向けると

ガシガシと髪の毛を掻いているジョングクくん。





彼もきっと困ってるんだろうな。








あぁ。早く予鈴がなって

この時間が終わればいいのに。





次の授業の準備を理由に

ここから抜け出せたらいいのに。









はぁ、と小さく息を漏らす。









……









きっとあまりにも私がブルーだから

神様が願いを聞いてくれたのかもしれない。






それと同時にキーンコーンカーンコーンと

馴染みの音が校内に響いた。









「……もう、行かないと間に合わないね。」







正直心の中で良かったなんて思いながら

そう言って立ち上がる。








するとジョングクくんの鼻にかかった低音の




「あの、」




と言う声と共に、ガシッと腕を掴まれた。








「え、ジョングクくんも間に合わないよ。」







突然の彼の行動に動揺しながら



そう言って彼の手をほどこうと手をかけると

掴んだ手の力が少しだけ強まった。





俯いているから表情は伺えない。








ちょうど強い風が通り抜けて

彼の紙を揺らしたとき。




決心したように咳をした彼が口を開いた。









「あの、、ちゃんとヌナと話し、たい。」








今度はしっかりと目があって。


少しだけ潤んだようにも見える彼の瞳が

私を捉える。









「ダメ、ですか。」



 

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設定タグ:防弾少年団 , BTS , ジョングク,ジミン   
作品ジャンル:恋愛
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お団子 - 繋がります!探します(^^) (2018年11月26日 18時) (レス) id: 13cf650bdd (このIDを非表示/違反報告)
お団子 - お久しぶりです!!!!待ってました泣また1から読んできます好きです (2018年11月26日 18時) (レス) id: 13cf650bdd (このIDを非表示/違反報告)
ユリン(プロフ) - まこさん» まこさんお久しぶりです、もしまだ私のことを覚えていてくださっていたら嬉しいばかりです。久しぶりに更新した通り、新しい所でお目にかかれれば幸いです。いつも応援と感想をくださっていてとても印象に残る方だったのでコメントを書きました、突然失礼しました (2018年7月27日 17時) (レス) id: 41aec78c15 (このIDを非表示/違反報告)
ユリン(プロフ) - お団子さん» 泣いてます、もう体調は恐ろしいほど回復してバンバン元気にやってます、お団子さんは本当に私の支えでして、、、よろしければまた新しい私と繋がっていただけたらと本気で思いますm(_ _)mお返事遅れて申し訳ありませんでした(T^T) (2018年7月27日 17時) (レス) id: 41aec78c15 (このIDを非表示/違反報告)
ユリン(プロフ) - あやさん» ありがとうございます(T^T)今日やっと帰って来ることが出来たため、お知らせを乗せました。待っていてくださって本当に幸せです、よろしければ見つけていただいて、またどうぞよろしくお願いいたしますm(_ _)m (2018年7月27日 17時) (レス) id: 41aec78c15 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ユリン | 作成日時:2017年11月18日 20時

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