懸命リワード�� ページ37
「だから……相棒を庇う素振りを見せた人が怪しいって事だな」
与一は濱の友人で、メイメイさんはマイマイさんのお姉さんだ。投票されて死ぬのは俺達じゃないとは言え――否、だからこそ人質が大切な人ならば、無意識に庇ってしまうものだろう。
「一応、言っておくと、俺はイルカが人狼だとは聞かされてないからな。二人は？」
「素直に答えるわけがないと思いますが……僕も与一の役職は知りません。マイマイさんじゃないですか？」
「えっ、えっ！？ ま、マイマイもお姉ちゃんの役職は知らない！ 知らないよ！」
部屋に訪れる静寂。完全に議論が行き詰まってしまった。不思議な事にイヤホン越しの会話は濱達には聞こえないようなので、俺はガラスの部屋にいるイルカに小声で訊ねた。
「なぁ、お前は人狼の正体、分からないのか？」
『え？ う、うーん……くじらくん達の話を聞いてる限り、もう出尽くしたって感じかなぁ……』
「で、でも、イルカは俺より推理力あるだろ？ お前なら何か分かるんじゃないか？」
無理言わないでよ、とため息をつくイルカ。どことなく上の空というか、いつも楽しそうなこいつにしては元気が無い気がするのは、俺の気のせいだろうか？
「……イルカ、どうかしたのか？ っていうか、お前の目の前に与一とメイメイさんがいるんだろ。見てて、おかしな様子はないか？」
『おかしな様子はないけど……よく考えて。さっきも言ったでしょ。目の前にいる人間を信じちゃ駄目――』
「ねェねェ、そろそろ結論を出してくれないかなァ？」
イルカの言葉を遮るように、それまで黙っていたロンが言った。
こいつは今回のルームマスターだが……まさか、彼の相棒の朔来さんが人狼なんて事はないだろうな？
「早く投票してクレないと、三回戦に移る時間ガ無くなってしまうよ？」
「も、もう少し待ってくれ……ヒントが少ないのに、どうしたら……！」
「……ボクから一つ、提案がアルんだけど」
俺、濱、マイマイさんは一斉にロンを見た。彼はにこにこと笑いながら、とんでもない意見を口にする。
「誰カ決められないなら、ミーンナ処刑してしまったらドウだろう？」
「……え？」
何を言っているのか分からない俺をよそに、濱が呟いた。
「なるほど。得票数が同じ人物が複数人いれば、同じ者は全員処刑されるシステムですね？ 人狼が誰か分からないのなら、人質全員を処刑すれば確実に人狼を処刑出来ますから」
思わずガラスの部屋を振り向けば、イルカと目が合った。
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くろーさぎ(プロフ) - 転スラリムるさん» いえいえ、こちらこそありがとうございます！！アニメみたいに面白く出来ると良いんですけどねぇ……更新、頑張らせて頂きます！ (2020年3月26日 9時) (
レス) id: 472ca3e356 (このIDを非表示/違反報告)
転スラリムる - ありがとうございます！アニメ系しか見てなかったので嬉しいです！更新頑張ってください!! (2020年3月26日 9時) (レス) id: a9f5253a4a (このIDを非表示/違反報告)
転スラリムる - あ (2020年3月26日 9時) (レス) id: a9f5253a4a (このIDを非表示/違反報告)
くろーさぎ(プロフ) - オレンジ100％！さん» ありがとうございます……！！とても嬉しいです！はい、更新頑張らせて頂きます！ (2019年10月27日 17時) (レス) id: 472ca3e356 (このIDを非表示/違反報告)
オレンジ100％！(プロフ) - 昨日から読み始めました！面白かったです！更新頑張ってください！ (2019年10月27日 16時) (レス) id: 173ea3e1dd (このIDを非表示/違反報告)
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