勝利チャイム�� ページ11
「彼女と連絡がつかないんだけど」
イルカはその時初めて、少しだけ声を不機嫌そうに低くした。
「彼女って、誰の事よ」
「彼女は彼女だよ。姐さんなら分かるでしょ？」
これ、とイルカは白いスマホを取り出した。
「ミヅキのだよね？ 何でミヅキのスマホがお店の外に落ちてたの？」
ミヅキ。その名前には聞き覚えがあった。
『ミヅキをよろしくね』
「ゲームに、くらげって女の子はいなかった？」
イルカがため息をついて言った。
「もしいたとしたら、君をゲームに招待しろってアネモネさんに命令したのは彼女だよ」
「……命令じゃないわ。頼まれたの」
アネモネさんはイルカから、くらげさんのスマホを奪い取る。
「どこかの過保護なお兄ちゃんが自由にしてくれないから、自分一人でゲームに参加させてほしいって、お願いしに来たのよ」
「……はぁ」
イルカの吐くため息は重い。そういえば、くらげさんが俺達を招待したと言っていた。どうしても俺達とゲームをしてみたかったとも。
「くらげさんは、イルカの妹なのか……？」
「違うよ。僕、一人っ子だから。あと、彼女でもないからね」
「じゃあ……一体、どういう関係なんだ？」
過保護なお兄ちゃんがイルカの事なら、家族同然の仲という事か。二人の共通点といえば、ゲームにやたら詳しい事くらいだ。
「……サークルの後輩でね」
やれやれとイルカは首を横に振る。
「それ以前に、幼馴染でもある彼女は、人狼ゲームが大好きなんだ。だけど、今の彼女では、一人で生き残る事は出来ない。だから、参加する時はいつも僕が一緒だったんだよ」
「それが不満だったからアネモネに頼んで、一人でゲームに参加してみようと思ったってわけか」「……それ、お前のせいじゃね？」
俺の素朴な意見に、イルカは少しムッとした表情になる。
「何でもかんでも僕のせいにしないでくれない？彼女の力では、まだゲームでは生き残れないからね。事実、今回のゲームでも、どうせすぐ処刑されたんでしょ？」
「そうだけど……そういえば、くらげさんが、俺の事を憧れって言ってたんだけど」
どこで俺を知ったのだろうか？ 記憶力には多少自信のある俺だが、彼女の顔に見覚えはない。
「あぁ……前に、僕にくじらくんを紹介してくれた知人、あれ、彼女の事なんだよ」
「そ、そうだったのか……？ でも、彼女はどこで俺を知って……」
「それは、本人に聞くのが一番じゃないの？」
アネモネさんが言った。
「あの子、今あたしの家にいるのよ」
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くろーさぎ(プロフ) - 転スラリムるさん» いえいえ、こちらこそありがとうございます！！アニメみたいに面白く出来ると良いんですけどねぇ……更新、頑張らせて頂きます！ (2020年3月26日 9時) (
レス) id: 472ca3e356 (このIDを非表示/違反報告)
転スラリムる - ありがとうございます！アニメ系しか見てなかったので嬉しいです！更新頑張ってください!! (2020年3月26日 9時) (レス) id: a9f5253a4a (このIDを非表示/違反報告)
転スラリムる - あ (2020年3月26日 9時) (レス) id: a9f5253a4a (このIDを非表示/違反報告)
くろーさぎ(プロフ) - オレンジ100％！さん» ありがとうございます……！！とても嬉しいです！はい、更新頑張らせて頂きます！ (2019年10月27日 17時) (レス) id: 472ca3e356 (このIDを非表示/違反報告)
オレンジ100％！(プロフ) - 昨日から読み始めました！面白かったです！更新頑張ってください！ (2019年10月27日 16時) (レス) id: 173ea3e1dd (このIDを非表示/違反報告)
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