検索窓
今日:5 hit、昨日:3 hit、合計:47,634 hit

15. ページ15




結局、昨日はあまり寝れへんかった。

重たい足取りで学校へと向かう。

すると私の前に、二人の姿が見えて思わず足を止めてしまった。

…ゆっくり歩いて行こう。そしたら追いつくこともない。

学校に着いたら、チャイムが鳴るギリギリまで教室に入らんかったらええ。



緑「A」

「っうわぁぁぁ…!」



いつの間にか目の前におった神山くんと重岡くん。

大きな声を出したせいで周りがジロジロと見てくる。



緑「な、何やねん」

赤「うるさ」



冷たい目で見てくる神山くんに、私は昨日佐藤さんに言われた言葉を思い出した。


“あの地味女は使いやすい”



「……ごめん、先に行くね」

緑「え?」



神山くんと重岡くんの間をスルリと抜けて走っていく。

あの目を見て、佐藤さんが言ってたことは本当の事なんじゃ…って思ってしまった。



……なんで、こんなにも悲しいんやろう。


16.→←14.



目次へ作品を作る
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (135 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
341人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:Aqua. | 作成日時:2021年11月29日 20時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。