続 ページ37
「お、鬼って…」
コナンは顔をひくつかせる。稀血だと言われたため、喰われるかもしれない。
『大丈夫。禰豆子ちゃんは人を喰いません。ですから、我々鬼殺隊で保護しています』
「ムーー♡」
禰豆子はコナンに抱きついた。
「わっえっちょっ…？！」
顔を赤くするコナン。
それに気づかず抱きしめ続け、頭を撫でる禰豆子。
桃色の瞳は輝いている。
(可愛いです…)
「例外がいるんですか…」
安室は興味深そうに唸った。
「はい！禰豆子は鬼になってから一度も人を喰ったことがないんです！俺と一緒に、鬼殺隊として戦えます！」
炭治郎は意気揚々と告げる。
『…で、さっき言ってた”縮む”と言うことは禰豆子ちゃんの能力の一つです。今のように小さい子から大人の女性まで姿を変えられます。本当は14歳なんですけどね』
「ムー！」
禰豆子は元の少女の姿に戻った。服もぴったりの大きさになる。
「「…………」」
安室とコナンは目を見張る。
目の前で人(鬼だが)が大きくなったのだから。
(”縮む”ってそういう意味だったのか…。俺たちのとは訳が違うみたいだ)
コナンは納得した。
『________ところで炭治郎くん、そろそろ日が暮れますよ？』
もう夕日が沈みかけている。
鬼狩りの時間だ。
「あっ本当だ…！行こう、禰豆子！Aさん、ありがとうございました！」
そう言って炭治郎たちは去っていった。
静寂が訪れる。
「…あんな小さな子でも鬼を狩るんですね」
安室はポツリと言った。
『…ええ。彼らもまた、大切な人を鬼に殺された者たちですから』
鬼殺隊の平均寿命は極めて短い。
力がなければすぐに喰われる上、強さを追求し”痣者”になれば25歳になる前に死に至る。
でもそれらを、少年時代を投げ打ってでも、守りたいものがあり、仇を打ちたい気持ちが勝る。
そういう者たちが血反吐を吐くような鍛錬を積み、鬼殺隊となるのだ。
(私たちの代で終わらせなければ)
これ以上、犠牲を払わないために。
涙を溢すものがいなくなるように。
そう願いを込めて、今日も私たちは刀を手にとり、鬼を狩る。
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はる - 初コメ失礼します!!この小説大大大大大好きです!!これからも頑張ってください!!応援しています!! (2月15日 14時) (
レス) @page40 id: 41084e4d77 (このIDを非表示/違反報告)
霞(プロフ) - めちゃくちゃ続き気になります！更新待ってます！ (8月14日 20時) (レス) id: 72e740ca3a (このIDを非表示/違反報告)
ハス - それぞれの正義を掲げ、進んでいく人たちがもう本当にかっこいいです！いつ続き出るかなと、毎日楽しみにしております。頑張ってください！！ (8月7日 15時) (レス) @page40 id: 45098ead67 (このIDを非表示/違反報告)
シンヤ(プロフ) - 続きとても楽しみにしています🥰 (4月28日 11時) (レス) @page40 id: 42d6be6a70 (このIDを非表示/違反報告)
ユナ(プロフ) - 初めまして！ユナと申します！ 小説を読まさせてもらいました！とても面白いです！続きの展開が気になります！更新頑張って下さい♪ (2022年12月12日 19時) (レス) @page40 id: 2353c44e43 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：なべちゃん | 作成日時：2020年7月22日 11時
