胡蝶の妹【鬼滅の刃】【名探偵コナン】

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コナンside

悲鳴が聞こえて俺たちは走り出した。

トンッ

と、地面を蹴る音が聞こえたと思ったらAは姿を消していた。

「「「「「(消えた…？！)」」」」」

階段を駆け上がり、スタジオに入ると焦点が合っていない倒れた女性、そしてその人の脈を確認しているAがいた。

(まさかあの短時間で移動したというのか…？)

信じられない。これが鬼殺隊幹部の実力なのか…


『お亡くなりになってます。首に吉川線がありますから、絞殺されたんでしょう…』

「そ、そんな…」

「誰が萩江を？！」

狼狽えるバンドメンバーたち。でも、犯人はすぐに見つかるはず。

「天井についてる防犯カメラの映像、あれを見ればすぐに犯人がわかると思うよ！」

俺たちは確認するために下に行った。

・

・

Aside

「映像の半分が黒くて見えないじゃないか！」

話によると、自分たちの演奏を録画するために自撮り棒を使って防犯カメラにたまたま被さるようにしており、常連であった彼女たちはそれが許されていた、とのことだった。

(困りましたね…)

・

彼女たちの事情聴取を聞く。

唯子さんはソーイングをし、染花さんはギターの弦を張り替え、留海さんは曲の手直しをしていたそう。

彼女たちはボディーチェックを受けたけれど、凶器となる紐状のものは一切出てこなかったらしい。

私はそれを安室さんの横で静かに聞いていた。

(何かが引っかかりますね…)

・

キリがないのでもう一回話を聞くと、被害者の萩江さんは何度か他のバンドとも揉め事を起こしていたそう。

(もう一回基本から考えてみますか……？！)

急に閃き、隣の安室さんに聞いてみる。

『コソッあの、安室さん。毛糸で______________？』

「！！…ええ。」

はっとしたように安室さんがこっちを見る。目が合い、ふっと二人で微笑んだ。

筋が通った。犯人はきっとあの人でしょう。

・

・

安室side

犯人は留海さんだった。勘違いから起こった、悲しい事件だ。もっと話し合っていたらこんな事にはならなかったのだろうか？

帰り際に考える。それにしても、


”毛糸で人の首って締めれますか？”


あのAさんが放った言葉。あれで全てがわかった。

(凄まじい洞察力だな)

まだ高校生だとは思えない。周りをよくみているんだなと感じた。



(…面白い。)

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