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コナンside
家中を見て手がかりを探す。
(クソッ何も出てこない…!)
こんなことってあり得るのか?不可能犯罪だなんて!
考えろ。この家に住んでいたのは三上浩二さん、直彦さん、誠さん、そして誠さんの妻の陽子さんだ。
何か、何かあるはずなんだ…!!
…でもさっきのAさんの顔。納得したような顔をしたあと、悔しそうな顔をしていた。
ってことはAさんはトリックが分かっているのか…?
でも、どうしてそれを俺たちに教えてくれないんだ?
長々と考えていたら日が落ちてしまった。
(こんなことは初めてだ…)
混乱していて俺は気付けなかった。
背後に忍び寄る影に。
・
・
Aside
(やっぱりコナンくんは約束を守ってくれませんでしたね…)
でも、正体をバラすわけにはいかない。まだ日も照っているし、大丈夫でしょう。
(?!)
鬼の気配が動いた。
ハッとして外を見ると、もう日が暮れていた。
コナンくんは?!
『安室さん!コナンくん見ませんでしたか?!』
私が大声を出しているからか、安室さんは驚いていた。
「い、いえ…。まだ戻ってきてないみたいですけど。どうかしたんですか?」
戻ってきてない…まずい!!
「え、ちょっと!Aさん?!」
急げ!
私は柱。誰も死なせるわけにはいかないんです!
・
・
コナンside
(ここはどこだ…?)
そうだ。俺はさっき誰かに殴られて…
「おや。起きたのかい?」
誰だ?!
振り返ると、誠さんの妻の陽子さんがいた。
本能的に危険なものを感じる。
この人は誰だ?
「安心してね。今までの二人と違って坊やはちゃぁんと喰ってあげるからね。」
喰う、だと?
冷や汗が流れる。逃げなければ。
この人はこの前夜に遭遇した人たちとよく似てる。この前は助けてもらったけれども、今ここには俺しかいない!
そうだ、キック力増強シューズで!
ガンッ
最大出力で陽子さんに当てる。
「…何すんのよ。痛いわね…。気が変わった。坊やも同じようにしてあげるわよ!」
?!なぜ効かないんだ!
体を拘束される。クソッ、ガキの力じゃ…
「ふふふ。さようなら、坊や。」
もうだめだ…
『何してるんですか?』
ザシュッ
その場に合わない優しい声が響いた。
同時に俺を拘束していた陽子さんの腕が斬られ、気付いたら俺は抱き抱えられて安室さんの横にいた。
『私が来るまでよく頑張りましたね、コナンくん。』
Aさん、なぜここに?
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はる - 初コメ失礼します!!この小説大大大大大好きです!!これからも頑張ってください!!応援しています!! (2月15日 14時) (レス) @page40 id: 41084e4d77 (このIDを非表示/違反報告)
霞(プロフ) - めちゃくちゃ続き気になります!更新待ってます! (8月14日 20時) (レス) id: 72e740ca3a (このIDを非表示/違反報告)
ハス - それぞれの正義を掲げ、進んでいく人たちがもう本当にかっこいいです!いつ続き出るかなと、毎日楽しみにしております。頑張ってください!! (8月7日 15時) (レス) @page40 id: 45098ead67 (このIDを非表示/違反報告)
シンヤ(プロフ) - 続きとても楽しみにしています🥰 (4月28日 11時) (レス) @page40 id: 42d6be6a70 (このIDを非表示/違反報告)
ユナ(プロフ) - 初めまして!ユナと申します! 小説を読まさせてもらいました!とても面白いです!続きの展開が気になります!更新頑張って下さい♪ (2022年12月12日 19時) (レス) @page40 id: 2353c44e43 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:なべちゃん | 作成日時:2020年7月22日 11時