彼女らしく、彼氏らしく。 ページ26
〆．
赤「俺の方が大っ大っ大好きじゃあああ！！！！」
大毅くんと愛を叫びあった帰り道。
夜中なのに近所迷惑もいいとこだった。ごめんなさい。
赤「んへへ、俺の彼女」
家に着いてからはずっとこんなん。
家なのに「手、繋ごや」とか言うし。
お風呂はさすがに「きょ、今日はええかな！」とか言って別々で入ったけど。
今日は、って何ですか。顔赤いし。
「わ、大毅くんってほっぺたもちもちですねー」
赤「なんやねん！Aもやろが！」
私の手をぺしっとはたき、代わりに大毅くんの手が私の頬に伸びた。
むにっと頬をつままれ、大人しくしていると大毅くんも黙り込んでしまう。
赤「……………A、ほんまにええんやんな？」
「そんなにネガティブな人でしたっけ」
赤「しゃあないやんけ、俺こんなん初めてやし、Aやったらなおさら……」
もう片方の手で自分の髪をぐしゃぐしゃ。
そろそろほっぺた離しません？
「大毅くんの不安はわかりました。気持ちはわかります。だって大毅くんは、
淳太さんのように優雅なわけじゃなくて、照史さんのように常に頼もしいわけでもなくて、はまちゃん先輩のようにほんわかしてるわけでもなくて」
赤「え？めっちゃディスってへん？」
「ともくんのように優しさに満ち溢れてるわけでもなくて、りゅうくんのように余裕もなくて、のんちゃんのように甘やかしたくなるような可愛さがあるわけでもなくて」
赤「え、大丈夫？これ悪い流れ来てるで？」
「だけど」
落ち込んじゃってる大毅くんに、ぐっと顔を近づける。
「他の誰よりも素敵で、大好きな人です」
赤「A………」
ドキドキしながら、頑張って自分から唇を重ねる。
赤「…………なんやねん、お前。ほんまに小悪魔やろ？な？やばいで？何その落としてから上げるやつ、しかも欲しい言葉でさ、ちゅーしてきてさ、ほんま……ほんまに………」
混乱してるみたい。
「大毅くん、もう私の彼氏なんですから、堂々としててください」
不安なのは私だって同じなんだから。
赤「……ほんならAも、俺の彼女として堂々としとけよ。ほんで俺のことちゃんと彼氏やって認識しろよ」
遠慮なんかすんなや、と言って、ようやくほっぺたから手が離れた。
〆．
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りぃな - この作品すごく好きで、もうすっかり居酒屋うぇすとの常連になってしまいました…笑 これからも大好きです！更新頑張ってください、応援しています！ (2020年10月25日 2時) (
レス) id: 6d972d4f2d (このIDを非表示/違反報告)
粋(プロフ) - 久しぶりの更新、とても楽しく読ませていた抱きました！続編移行、歓喜です！ (2020年10月22日 15時) (レス) id: 962e1b28b4 (このIDを非表示/違反報告)
Dreamgirl(プロフ) - とんでもないです！作者さんのペースでゆっくりでもいいので、更新いつでも待ってます。続編移行してくださるという報告だけでも嬉しいです！応援しています！ (2020年10月21日 18時) (レス) id: 19b6f6daaa (このIDを非表示/違反報告)
aya(プロフ) - お久しぶりです！もう更新ないかなぁと思いながら待っていたのでとても嬉しいです！はゆなさんの余裕のある時に気楽に更新して頂けたらと思います。応援しています！ (2020年10月21日 14時) (レス) id: b3b8d3b067 (このIDを非表示/違反報告)
黄色パーナ - この作品大好きです！これからも頑張ってください！ (2020年4月1日 0時) (レス) id: ceaebda915 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：はゆな
| 作成日時：2018年9月20日 17時
