邪魔 ページ3
「…俺たちのこと、そんなふうに思ってたんだ」
頬に触れる指先が、妙に冷たい。
「悲しいなぁ。あんなに応援してたのに」
すっと吐息が耳元にかかる。
「まぁ、今はそんなこと言える立場じゃないけど」
その笑い声は、優しいはずなのに底なしに怖かった。
⸻
ピンポーン――
不意にチャイムの音。
「宅配便でーす」
阿部さんの手がピタリと止まる。
「……お邪魔だな」
彼はすぐに笑顔を貼り直し、立ち上がった。
その隙に私はハッと目を覚ました。
頭はまだぼんやりするのに、
心臓だけがドクドクと速い。
「……あれ、寝てた?」
阿部さんが振り返る。
「顔赤いよ?酔ったんだね」
彼はいつもの、優しいお隣さんに戻っていた。
でも。
頬に残るあの指先の感触だけが、どうしても消えなかった。
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ソーダ。(プロフ) - 作品のタグや設定によりご不快な思いをさせてしまい、深くお詫び申し上げます。 確認不足でしたが、全作品はフィクションであり実在の団体・人物とは関係ありません。 今後は注意を払い、安心して楽しんでいただけるよう努めます。 (12月15日 16時) (
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作者名:ソーダ。 | 作成日時:2025年12月13日 9時


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