優しさに包まれて【宮治】 (ページ12)

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『えええ、双子？！どうも顔が似とるん思いましたけどまさか本当に双子やったとは…』

角｢その調子だと侑の事もよく知らなさそうだね｣

治｢確かに｣

侑｢この俺の事を知らんやつがまだおったんやな…｣

治｢当たり前やろアホか｣

侑｢あ”？！なんやと？！｣

治｢なんや、やるか？｣

ギャーギャーと双子の大怪獣バトルが繰り広げられてる中、角名とやらに耳打ちをした。

『あの、金髪の方の宮さんて有名人かなんかなんですか？』

角｢本当に知らないんだ｣

『え、まぁ、はい』

今度は角名が耳打ちをしてくる。ちょっとくすぐったい。

角｢侑、あれでも一応プロバレーボーラーなんだよ｣

『ええ？！』

再び驚きに大声を出してしまう。
するとさっきまで騒いでいた双子がピタリと止まる。

侑｢なんやその、俺の正体を聞いて信じられんみたいな反応は｣

『…………！！』

侑｢いや図星かい！！！！！｣

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一旦落ち着いたところで再び全員席に座って(おさむの宮さんはカウンターの向こうだけど)話し始めた。

治｢それにしてもほんまに知らなかったんやなぁ〜｣

『いや〜逆になんか申し訳ないです』

角｢まぁ、興味なきゃそりゃ知らないよね｣

『一応小学校から中学までの9年間バレーしておったんですけど、生憎自分がプレーする以外はあまり興味がなくてその辺も疎いんですよ…』

治｢七瀬さんバレーやってたんや！｣

『あ、はい一応…そんなに上手くはなかったですけど』

なんてバレーの話で少し盛りあがってると1番左側の席に座ってる金髪からとんでもないオーラが放たれている事に気づく。

侑｢……｣

治｢ツム、お前いつまで拗ねてんねん。でっかい子供か｣

侑｢うっさいわ！別に一人の女に知られてないくらいで拗ねへんし！！｣

どう見ても拗ねてる。と侑以外の3人は同時に心の中で思った。