第3話 ページ4
…これどこに仕舞えばいいんだ？
何も言われずに渡されたファイルをまじまじと見つめる。
ファイルを縦にすると、間から紙切れが落ちてきた。
"資料室"
と書かれたメモだった。
なるほど、持っていけばいいんだな。
私は少し迷いながらも、資料室へとたどり着いた。
扉を開けると、私が大っ嫌いな光景が飛び込んできた。
順番通りに棚に並べられたファイル達。
ズラッと完璧に並べらているそれらに、悪寒が走った。
棚に手を伸ばし、ファイルに触れる。
その瞬間意識が真っ白になった。
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
風丸side
練習も終わり更衣室で着替えていると
ガシャァァァァァァァン！
と耳を劈くような音が響いてきた。
風「なんの音だ？」
不「さぁな」
俺と不動が首を傾げる中、源田と佐久間が何かを察したような表情を浮かべる。
源田は焦りを浮かべた顔で音のしたほうへ走っていった。
佐久間も溜息をつき呆れた様子で源田を追う。
俺は不動と一緒にその後に続いた。
どうやら資料室から音がしているらしい。
到着して驚いた。
資料室が荒らされていたからだ。
棚のガラスは割れ、入っていたファイルは床に散乱している。
作業用に置いてある机も横転している。
風「なんなんだ…これ」
隣の不動も目を見開いて固まっていた。
源田は横転した机の陰を覗き、声をかけた。
誰かいるのかと近づいてみると、そこには床にへたり混んで息を荒くしている鬼道Aがいた。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 73人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を含むプレイリスト 
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
美味しい木材(プロフ) - 更新いつまでも待ってます！イナイレに飽きたとしてもこの作品だけは絶対に見ます！約束です！ (2020年3月10日 7時) (
レス) id: 9f6bf4ed89 (このIDを非表示/違反報告)
霧雨煙雨/月夜(プロフ) - 面白い…！次話を楽しみにしています…！ (2020年3月10日 4時) (レス) id: 51bb19e87e (このIDを非表示/違反報告)
彩り野菜(プロフ) - 私こういう小説ものすごく好みです〜好きだな〜更新楽しみに待ってます！！これからも頑張ってください、応援してます！！！ (2019年12月24日 10時) (レス) id: 953f065768 (このIDを非表示/違反報告)
イツキ(プロフ) - おでんさん» ありがとうございます！頑張ります！！ (2019年12月4日 23時) (レス) id: d483986195 (このIDを非表示/違反報告)
おでん(プロフ) - 次の更新楽しみ！ (2019年11月29日 22時) (レス) id: e34043743b (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：イツキ | 作成日時：2019年10月20日 9時
