35 ページ35
sideギョンス
嗚咽が聞こえてきたときは何かあったんじゃないかって、心臓とまるかと思ったけど、こんなわたしただけどよろしく、なんて言うから、本当に心臓止まりかけた。
そっか、僕、Aと結婚するんだ。
どんな形でもいいから、Aの力になりたかったんだ。
初めてAと会ったとき、初対面なのに片言の韓国語でもよくしゃべる彼女に、興味を持って。
普段外ではきっちりしてるのに、チャニョルの側では気を抜いているAがどうしようもなく魅力的に見えたこともあったかな。
弾けるような笑顔も、あんまり見なくなって、
あの日、あの部屋を出ていったAを見て、手遅れだと思ったし、物凄く後悔した。
気づいていたのに。あいつの浮気も、Aの変化も。それなのに、僕は何も…。
仕事終わりに、くたくたになっても両手にスーパーの袋さげて帰ってきてた。自分が仕事で遅くなっても、チャニョルが朝早ければ、先に起きてた。
僕たちのことまで心配してたけど、僕やジョンインは、よっぽどAの方が心配だったよ。
「ギョンス」
「ジュンミョニヒョン…」
移動車の中、ベクは音楽聴いてるし、ジョンデは爆睡。ジュンミョニヒョンは何してるか分かんなかったけど、考え事をしている僕にこうやって話しかけてくるくらいだから、きっと暇だったんだろう。
「チャニョルと話してないの？」
「…」
チャニョルとはあれから、話してないから、あいつがどう思ってるかは分からない。
「ギョンスはそれでいい？」
「それでいいって…」
このヒョンはいつもこう。いつも僕たちのことを一番に考えていて、
「お前たち、一回冷静に話しないと」
「僕は、これでいいと思ってるよ。本当に」
納得できるまで、最良の答えが出るまで探すのが、ジュンミョニヒョンだ。
だけど、この現状で何が最善なのかなんて、分からない。
チャニョルはジヘに騙されているとも知らずに、あの子と人生を歩んで。
僕は、傷ついたAと一緒に家族になっていく。
「ギョンスたちがそれでいいなら、いいけど…僕は、大切な弟たちに後悔してほしくないだけだよ」
ヒョン…
これが、今の僕たちが出した、最善の答えなんだ。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 3500人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「K-POP」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ビビ(プロフ) - えりさん» 本当に、ギョンスどうした、の一言に尽きますね(笑)ありがとうございます、続編(？)もよろしくお願いします(*^^*) (2016年1月13日 23時) (
レス) id: 9934b56d6e (このIDを非表示/違反報告)
ビビ(プロフ) - ぎょぎょさん» わああああ、お、落ち着いてください(わたしもですね) 更新、頑張ります、ありがとうございます^^ (2016年1月13日 23時) (レス) id: 9934b56d6e (このIDを非表示/違反報告)
ビビ(プロフ) - ちびっこさん» ああありがとうございます！ただひたすら、男前ギョンスをお送りしております。(笑)あと少しですが頑張ります(*^^*) (2016年1月13日 23時) (レス) id: 9934b56d6e (このIDを非表示/違反報告)
ビビ(プロフ) - リコさん» リコさんいつもありがとうございます〜^^ほんとに、ジョンインはよく、活躍してくれます。(笑)こんな弟、わたしもほしいです。。。 (2016年1月13日 23時) (レス) id: 9934b56d6e (このIDを非表示/違反報告)
ビビ(プロフ) - まゆきちさん» ありがとうございます^^チャニョルもようやく気づいたので、あとは、後は幸せになってくれるだけ、と信じたいのですが…(笑) (2016年1月13日 23時) (レス) id: 9934b56d6e (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ビビ
| 作成日時：2015年12月17日 0時
