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side ギョンス
「ありがとう…こんな時間に」
「ストレスって…ごめんね。僕たちが押し掛けたりしたから…」
「あんまり、ストレスとか感じないと思ってたんだけどなあ」
明るく、そう言うAに、こっちが泣きそうになる。
「いっつもそうやって無理してたでしょ」
「いっつもそうやって気づいてくれてたね」
そっとお腹を撫でる表情は、もう、母親の表情だね。
「二人いるの。びっくりだよね」
「それで…」
少しだけ大きく見えるのかな。分からないけど。
少しの沈黙の後、意を決したようにAがこちらを向いた。
「あのね、こんなこと、言い辛いんだけど…できれば、もうギョンスたちにも、会いたくないの。」
「…」
「もう平気って言い聞かせても…やっぱり、忘れられなくて…情けないよね。まだ、好きみたい、チャニョルのこと。」
「うん」
そうだよ。そんな簡単に、忘れられるわけないんだよ…だから、そんな、泣きそうな顔で笑わないで。
「普通に日本で産んで一人で育てていくって、決めたんだけど、たまにね、どうしようもなく心細くなるの…父親のこと聞かれたら何て答えようって」
「父親…」
「もし、チャニョルとのことが世間に伝わって、この子たちのことが知られたらね、」
一つ一つ、言葉を選んでるのが分かる。
「隠し子って呼ばれちゃう」
「A…」
声が震えて、目にもたくさん涙がたまっているから、泣き出すんだと思ったのに、必死に堪えてる。
あの日、チャニョルのところを出ていった日、エントランスで会ったときのAだ。
「だから、もう会えない…」
そういえば、さっき、ハナが言ってた。泣くと、母親の不安が赤ちゃんに伝わるから、なるべく笑っていたいって、楽しいことだけ考えてたいって、Aは言うって。だから、泣くのも我慢して笑うって。
「ねぇ、A、」
ずっと、考えてた。ひょっとしたら、チャニョルの目が覚めて、Aとまた、戻るんじゃないかって。
でも、もう、これ以上、こんなに辛そうなAを一人にできないよ。
Aは十分、ひとりで耐えたよ。
「僕にAと、お腹の子を守らせて…？」
「え…」
きょとんとした表情のA。そりゃそうだよね。僕がいきなりこんなこと言い出すんだから。
「僕の独りよがりだって分かってる。でも、同情なんかじゃない。」
こんなときに、ううん、もう、この際だから言うよ。
「僕と家族になろう。」
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ビビ(プロフ) - えりさん» 本当に、ギョンスどうした、の一言に尽きますね(笑)ありがとうございます、続編(？)もよろしくお願いします(*^^*) (2016年1月13日 23時) (
レス) id: 9934b56d6e (このIDを非表示/違反報告)
ビビ(プロフ) - ぎょぎょさん» わああああ、お、落ち着いてください(わたしもですね) 更新、頑張ります、ありがとうございます^^ (2016年1月13日 23時) (レス) id: 9934b56d6e (このIDを非表示/違反報告)
ビビ(プロフ) - ちびっこさん» ああありがとうございます！ただひたすら、男前ギョンスをお送りしております。(笑)あと少しですが頑張ります(*^^*) (2016年1月13日 23時) (レス) id: 9934b56d6e (このIDを非表示/違反報告)
ビビ(プロフ) - リコさん» リコさんいつもありがとうございます〜^^ほんとに、ジョンインはよく、活躍してくれます。(笑)こんな弟、わたしもほしいです。。。 (2016年1月13日 23時) (レス) id: 9934b56d6e (このIDを非表示/違反報告)
ビビ(プロフ) - まゆきちさん» ありがとうございます^^チャニョルもようやく気づいたので、あとは、後は幸せになってくれるだけ、と信じたいのですが…(笑) (2016年1月13日 23時) (レス) id: 9934b56d6e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ビビ
| 作成日時：2015年12月17日 0時
