JUMP 弱ります 7

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山田サイド



薮「ひかる…？」

八乙女「証拠がないからなんだよ。証拠が無くても信じてやるのが仲間じゃんか……。」

山田「ひか…。」






ガチャ





「高木くんはやってないです。」



ひかが怒ってすぐあとに、俺らが合図を出していないにも関わらず、セクゾが入ってきた。

そしてはっきりとみんなに聞こえる声で、雄也ではないと言い切った。



健人「俺ら、動画のこと聞きました。…が、あんなのデタラメです。俺らは高木くんにあのような仕打ちなど受けてません。……あれはフェイクです。」

松島「そうですよ…。実際にその動画を見たわけじゃないですけど、僕たち自身そんな酷いことされた記憶ないです。」



健人に続くように聡くんがこれまたはっきりと雄也ではないと言ってくれた。

……さて、これ聞いてアホディレクターとBESTの3人はどんな反応するんだろ。



ディレクター「……はぁ。」

知念「あの。これ聞いてまだ証拠がないとでも言いますか？」

ディレクター「…チッ。…はぁ、分かったよ。あの動画なフェイクだよ。どう？これで満足か？」

山田「……じゃあなんで雄也に対してあんな酷いことしたんだよ。おかしいだろ。」

ディレクター「いや、ただ単に最近そいつが人気出てきてなんか目障りだったから？ちょっと苛めてやったの。」



……は？そんなくだらない理由で雄也はあんなに辛くて悲しい思いをしなきゃいけなかったのかよ…。

ふざけてるだろ……、こいつ反省の素振り全然ないし。



山田「ふざけんなよ。あんたがそんなことしなければな、こっちだって仲間割れせずに…済んだんだぞ…。」

中島「やま、それ以上は駄目だから。ディレクターから離れよ。」



俺は気づいたらディレクターに掴みかかっていて、危うくこいつの顔面を殴るところだった。

あっぶな…。



知念「じゃあ…、あとお願いします…。……はい。外に迎え来てるからね？じゃあさよならー…。」

ディレクター「っ…なんだよいつの間にこいつら…。」



事前に呼んでおいたスタッフによってディレクターは連れていかれた。

…にしても知念怖いだろ。



菊池「……あいつ行きましたね。…俺らももう出番はないっすよね。」

マリウス「じゃあ、僕たちはもう帰りますね。仲直り頑張って下さいね。」



それだけ言うとセクゾは出ていった。

…多分ここにいるメンバー全員マリウスの言葉にドキッとしたんだろうな。



山田「……みんな。」



ここはちゃんと先輩らしく仲直りしてみせますよ。

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