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君の声しか聞こえない 3 ページ3
side.M
ニノが楽屋を出て行った。俺は知ってる。本当はトイレなんかじゃないでしょ？俺だってあの2人をずっと見ていたくは無い。何で大野さんは翔くんの声だけ聞こえるんだろう。しかも完成前の作品を見せるのも翔くんだけ。翔くんを当たり前のように引き寄せて至近距離で携帯を覗き込みながら楽しそうに会話する2人。
やっぱりどう頑張っても大野さんには叶わないだな…。ニノも翔くんだけには叶わないんだよ。
相葉くんの言う通り、寂しい。それに悔しい。だってあの空間に誰1人入る事なんて出来ないんだから。
あの2人あれが当たり前みたいな、無意識でやってるから何も言えない。昔から2人はああだった。2人にしか分からない会話をして、誰も入れないような雰囲気を出す。
「智くんほんとすごいね…完成したらまた見せて？」
翔くんは大野さんの肩にこてんと頭を乗せて甘い声で言う。
そんな翔くんの頭を優しく撫でながら
「当たり前じゃん。翔くんには1番に見せるから」
んふふ。と笑い声が聞こえてくる。
あぁ…やっぱり誰も叶わないな。
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付き合ってないOS
N→O↔S←M
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作者名：奏海 | 作成日時：2020年5月2日 1時
