山 田 さ ん 家 の 3 兄 弟

◎ ページ29

しばらく経って…眠くなってきた俺。




あ〜…寝そう。
瞼がどんどん重くなっていくこの感じ。






慧｢あっ、大ちゃんゆうり、静かにね。ぱぱねんねするから｣






微かに慧の声が聞こえる。
眠そうな俺に気づいて戦いごっこをしてた大貴と侑李に声をかけるみたい。優しいなあ……、







そしてそのまま俺は眠ってしまった。








・




・




・








｢…ん〜……｣





目が覚めて、重いまぶたを擦る。





どれくらい時間が経ったのだろう。まだぼーっとしてる状態で壁にかけてある時計を見てみる。






…よく見えねえ…





目を凝らしてじーっと見ると、








｢ろっ、ろくじはん！？｣






ようやく見えた数字は6時30分を指していた。
もう夕方でびっくり。俺3時間くらい寝てたんだ。



そこで、そうだ自分熱出てたんだっけ。って思い出して。





でも、体を起こしてみても痛くないしだるくない。
熱下がった感じがするっ


おでこを触っても熱く…ない！






すげーっ。元気になってる！これも3人のパワーだっ！



ってあれ、……そうじゃん！3人はどこ行った！？







寝室見渡してもいないみたいだから、
ベッドから出て探しに行く事に。

それにしてもやけに静かだな。寝ちゃったかな？







寝てたら起こすの可哀想だしと思って
なるべく足音を立てずにそーっとリビングをのぞくと







慧｢ぱぱまだねてるかなぁ｣




侑李｢ちんぱいだね｣




大貴｢お腹減ったしな〜｣






すっげー小さな声でお話しながら折り紙で遊んでいる3人が笑。

俺を気にして小声で話してくれてるみたい。
優しすぎるだろ、、泣きそう、、()

しかも耳を傾けてよくよく話の内容を聞いてみると俺の事で、ぱぱは嬉しくてたまりません(泣)

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