占いツクール
検索窓
今日:2 hit、昨日:6 hit、合計:2,785 hit

其処に倒れたまま笑い合う存在を遠くから見詰める。 ページ30

(ここは、どこだ。)


柚乃木は辺りを見渡すが依然暗く何も見えない。

延々と闇が深く続いていた。

自分と立っている所は藍色に輝いていた。

一歩踏み出すと足場ができた。

歩いて行くと扉が見えた。

開けるとまた暗闇で、

柚乃木は足を踏み外した。


「っ!?」


手を伸ばすと誰かが手を掴み間一髪落ちなかった。

下は一層暗く、二度と帰ってこれない。


「引き上げていただけませんか?」


そう言うと手を掴んだ存在を改めて見た。

それは紛れない龍巳であった。

暗くて表情が読み取れない。


(誰だ、こいつ。)


照りつけた藍色の光に映し出された龍巳は口元を三日月の様に歪ませていた。

柚乃木はゾクリと恐怖の色を示す。

怖くなった。

あんなに使いまわしてきた、まるで我が子の様に育ててきたあの龍巳が、

もしかしたら恨まれてたのかも、と後悔もした。

龍巳の記憶が柚乃木に流れ込んできたのだ。


「柚乃木さん。」


名を呼ばれ目が醒める。

龍巳は不思議そうに柚乃木の顔を覗き込む。


「…私は、助かったの?」

「はい。」

「戦争は終わったのか…月を戻したんだね。」

「…はい」


龍巳は儚く笑った。


「ごめん、私は龍巳に本当に酷な事をさせた。」

「いいんです、それよりこれからは世界の復興が第一です、手伝って下さいますか?」


其の答えは必然であった。


「勿論、でも今は体が動かない、龍巳、肩貸して。」

「はい、柚乃木さん。」


其の様子を見ていたアストにクラウンが問う。


「どう思う?」

「…もう敵対する事もない、きっと戦意も喪失してる、何かあれば龍巳が何とかするよ。」

「随分龍巳の腕を信用してるんだな。」

「信用してますよ、会った時から、ずーっと…」


其の顔に雨が降る、クラウンは微笑を浮かアストの頭を撫でた。

雨は妙にしょっぱかった。

龍は選択を迫られる。→←その笑みは何かを溶かした。



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.2/10 (11 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
3人がお気に入り
設定キーワード:Twitter , フォロワー , 龍巳の小説企画
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

龍巳@キチガイ - 一部名前を変えている方もいらっしゃいます、コメント欄で名前を晒すのも止めて下さい。中傷、無断転載も同様です。ルールを守って下さいね。 (2016年10月7日 22時) (レス) id: 3d3a9ea8a1 (このIDを非表示/違反報告)
龍巳@キチガイ - 感想はこちらのコメント欄にてお願いします、TwitterのIDを載せたりするのは絶対にやめて下さい、評価は星とTwitterのふぁぼでお願いします。 (2016年10月7日 22時) (レス) id: 3d3a9ea8a1 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:龍巳@キチガイ | 作者ホームページ:ホームページの追加は禁じます。  
作成日時:2016年10月6日 22時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。