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その2人は何かを思う、互いに渡り合えずに歪む。 ページ16

「あっ、えーっと…」


目の前の人間は黒猫の名を思い出そうと必死になる。

焦りながらも黒猫の顔を見返して、そして指を忙しなく動かす。

黒猫は首を傾げて問う。


「貴方は…?」

「あっ!私は組織の命令で郵便配達人をしている柚乃木といいます、
ボスから伝言を預かりましたので!」


柚乃木は紙を取り出す。

それを黒猫に聞こえる声で言った。


「これを私に伝えて何になるんです?」

「さあ…あっ、きらくるさんにも伝えてほしいと言われました。」


黒猫は益々分からなくなる。

自分の前に立つ郵便配達人はニコニコと笑うだけだ。


(裏がありそうだな…)


と、考えた所でキリがなくなる事に気が付き思考を止めた。

柚乃木はでは、と森の奥に消えそうになる。

慌てて手首を掴むと柚乃木は言った。


「痛いんですけど…」

「龍巳…組織の人間なら龍巳知ってるでしょ?ねえ、
あいつって何者?人間?獣人?それとも…」


バシッと音が響く。

柚乃木が自分を掴む手を叩いたのだ。

黒猫は痛みに顔が歪む。


「教えるわけないでしょ?知ってても知らなくても、
彼女の情報は我々の秘密事項ですから…過度な詮索は死を呼びますよ?」


見下す様な笑みで黒猫に告げる。

その忠告に黒猫はぐっ、と堪える。


(私とあいつは友達なのに。)


その思いを読み取ったのか何なのか、

柚乃木が黒猫に背中を見せ顔だけを向ける。

帽子を軽く上げながら笑う。


「では、また会えたら、どこかで。」


柚乃木は暗い森の奥に消えていった。

黒猫の叩かれた手は赤く腫れていた。


(龍巳、あんたは一体…)


考えても黒猫には到底解る筈が無かった。

ぽとりと落ちた写真を拾い上げる気力が無かった。→←死をもって其の人は幕を閉じろと誰かが呟く。



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龍巳@キチガイ - 一部名前を変えている方もいらっしゃいます、コメント欄で名前を晒すのも止めて下さい。中傷、無断転載も同様です。ルールを守って下さいね。 (2016年10月7日 22時) (レス) id: 3d3a9ea8a1 (このIDを非表示/違反報告)
龍巳@キチガイ - 感想はこちらのコメント欄にてお願いします、TwitterのIDを載せたりするのは絶対にやめて下さい、評価は星とTwitterのふぁぼでお願いします。 (2016年10月7日 22時) (レス) id: 3d3a9ea8a1 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:龍巳@キチガイ | 作者ホームページ:ホームページの追加は禁じます。  
作成日時:2016年10月6日 22時

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