三ツ星だったらしい ページ9
「ごめん、募集してない」
「即答かよ！！」
少年の盛大なツッコミ？が入る。むせてしまったのか、咳き込み始めたため、私は背中をさすってあげた。
「落ち着いた？」
「ゲッホゲホッ………うん」
何か病気でも持っているのだろうか。この咳き込み方は風邪とかじゃない気がする。さっきも、ちょっと走っただけですごく疲れてるらしかったし。
「……あの、弟子入りのことなんだけどさ。私、君
と会ったことあったっけ？」
そもそも、なんで私に弟子入りしたいのかがよく分からない。子供に憧れられるようなこと、した覚えがないんだよね。
ていうか、"昨日"って言った？
「ん"ん"っ…あ、あー……そういえば話してはいな
いかな」
そう言い、少年は私の前でまっすぐに立ち、きをつけの状態になった。ひとつゴホンと咳払いをし、息を思い切り吸う。
「俺の名前はヤスケ！
三ツ星レストランボナペティで働いていた見習
い料理人だ！」
「ボナペ……あー、確か昨日行ったレストランが
そんな名前だった気が………
あっ！君、あの男の子かあ！」
私が厨房に入ったとき、「なんだこいつ」みたいな顔してた子だ。思い出した思い出した。
少年……ヤスケの口は止まらない。
「俺な、一応あのレストランは三ツ星の評価がつ
いてたし、実際、味は良かったから、俺たちの
ところが一番うまいんだって思ってた。
でも、あんたの和食を食って、考えが変わった
んだ。
味だけじゃない。食材の彩り、料理の配置。
全部が全部、完璧だった
子供の俺が言ってもおかしいかもしれないけ
ど、なんかもう……一種の芸術みたいで……」
「ちょっと待って。もういい、もういいから」
そんなに誉められたらいくら相手が子供でも
かなり恥ずかしいぞ？この子には限度というものを教えてあげないといけないみたいだ。
ヤスケはふてくされたような顔で私を見上げた。
「なんだよー、これからがいいとこだったのに……
じゃあ、短くまとめるからな。」
「そうしてくれると、ありがたいかな……」
「俺は、あんたの料理に惚れた！！」
「あー、そういうね。うんうんもっと恥ずかしか
ったわ。」
「弟子にしてくれ！！」
「ちょっとは考えさせてね？」
間髪入れずの発言に、思わずツッコんでしまった。それにしても弟子……弟子なあ……どうするかな
………
「オ〜？そこにいるのはァ、Aちゃんじゃあ
ねェかい？」
「……？……誰だ？こいつ」
「バカ、黄猿さんだよ」
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セルリーゼさん(プロフ) - どうやってもパスワードが認識できなくなったため、これからはこのアカウントで投稿したいと思います。ご迷惑をお掛けしてすみせん。 (2020年5月27日 6時) (
レス) id: eb9448107f (このIDを非表示/違反報告)
シヲリ(プロフ) - ミリアさん» コメントありがとうございます！これから物語を進めていく内の視野に入れておこうと思います！これからもご愛読お願いしますね！ (2019年11月25日 22時) (レス) id: eb9448107f (このIDを非表示/違反報告)
ミリア - 凄く続きが楽しみで面白かったです。リクエストで赤髪との再会とマルコとローとの絡みとサッチとエースの救済をお願いします。あとオチが決まってないならローかエースをお願いします。今後も無理せず自分のペースで更新頑張って下さい。 (2019年11月24日 10時) (レス) id: 8276d311bf (このIDを非表示/違反報告)
シヲリ(プロフ) - 灰斗くんさん» ありがとうございます！返信遅くなって申し訳ありませんでした……これからもよろしくお願いします！！ (2019年9月23日 18時) (レス) id: eb9448107f (このIDを非表示/違反報告)
灰斗くん - めちゃくちゃ面白いです！これからも頑張ってください！ (2019年9月21日 21時) (レス) id: 70c0107070 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：シヲリ | 作成日時：2019年6月16日 11時
