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『ぇ………週刊誌って………嘘……』
白「あ〜まぁ簓さん超売れっ子芸人やし?こんなんいっくらでもあるからAちゃんは気にせんといてや」
『いや、でも一緒にいた私にも責任があるじゃないですか…もしこれで白膠木さんのお仕事が減ったり人気が下がったりしたら…』
しもた
これ言わん方がよかったかもしれへん
この子、割と自分のこと追い込むとこあるからな…
白「大丈夫大丈夫、その心配はご無用や。
とにかく今回のことは俺が完全に油断しとったから全部俺の責任。あとのことは俺が何とかするしAちゃんは安心して…」
『すみません白膠木さん、今日から会うの控えましょう』
白「…っ………」
うん、賢明な判断や。今はそうするべきや。俺もそう思てる。
でもあかんねん、すぐに返事できへん
控えましょうて言うてるけど、こんなん一切会わんのと一緒や。控えるどころやない。
白「俺は」
“それは嫌や”
今、これは言うたらあかん
撮られたんは俺だけやない。特定されるんも時間の問題かもしれへん。ただでさえ危険な状態になっとるんやから、俺の気持ちだけで動いたらあかん。
この子にもしものことがあってからじゃ遅いんや
白「…せやな、そうしよ」
仮にも俺はこの子が好きや
やからこそ、あの言葉は彼女から聞きたなかった
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作者名:ロキ | 作成日時:2019年11月4日 0時