後、少し。【おそ松さん】

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日奈葉side

借金という事実を電話で告げられた
思わず壁に持たれかかる

あぁ
もうこの家にいられなくなる

また施設行き、これで何度目？

見知らぬ家に行っては施設 行っては施設

もう飽き飽き

父さん何で借金したの
そう思っても答える人などいない

結局、私は1人になる
吐きそうな位知ってるよ

…あ、元から1人だったか

手に水が落ちた


松野家の皆さんには凄くお世話になったな

松代さんと松造さんには本当の娘みたいに接してくれて

Aお姉ちゃんやお兄ちゃん達は姉弟の輪に入れてくれて

たった3ヶ月だったのにまるで昔からいたみたいで

毎日が楽しくて

あぁ、嫌だな


日「出来たらずっと居たかったなぁっ…！」


離れたくない…なんて我が儘だ
もうこれ以上迷惑はかけられない

そう思った時


主「日奈っ…！」


Aお姉ちゃんが入ってきて私を抱き締める

やめてよ

どうしてそんなに優しくするの？
本当の家族じゃないのに

決心が鈍る


主「話は聞いてた 日奈はずっとここに居ていいんだよ
だって私の妹だもん」


我慢していた涙が溢れ出る
あぁもう止まらない

必死に声を出す


日「けっげど…！これ以上迷惑なんか…！」


主「大丈夫姉ちゃんに任せろ！」


日「で…でもっ…！200万なんかどうやっで…」


Aお姉ちゃんは笑顔のまま


主「私が！！」


と言った


日「ぞんなのっ…Aお姉ちゃんに迷惑かがるっ…！」


Aお姉ちゃんが辛い思いするなら私に生きる意味などない


主「大丈夫！それに私はいつでもいいし！
そんな事より泣き止め？私は笑顔が見たいなー」


1つ1つ私の涙を拭うAお姉ちゃんは本当に優しい

涙を全部拭い話の続きをする


日「何か私に出来る事…」


Aお姉ちゃんはちょっと考え


主「1つだけいい？」


と言った


日「いいよ！けど何したら…お「たらいまー」」


お兄ちゃん達が帰ってきた
…何か酔ってる


主「あ、この事は皆には内緒ね！」


本当にいい人だな
その時Aお姉ちゃんが何か呟いた


主「…タイミングバッチリ 流石弟」


突如視界が回転する
パニックになった時頬に痛みが走った

ようやく理解する
私は殴られたんだと

小さな声でAお姉ちゃんは「ごめんね」と呟く


チ「姉さん何やってんの！？」


チョロ松お兄ちゃんの問に何時もの様にAお姉ちゃんは


主「何って日奈を殴った」


と答えた

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