狂愛？いいえ共愛 ページ10
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生きていれば、いつか死ぬ。
私も一度死んだ。
でも何故か私は生きてしまった。
だったらこの命も、晋助さんに捧げるまで。
私の生きる意味とは晋助さんで
晋助さんとは私の全てなのだから。
例えどんな冷たい目で見られてようとも。
例えどんな無理難題を押し付けられようとも。
例え貴方に殺されても。
例え誰かを殺しても。
私は、私だけは貴方を愛しましょう。
無償の愛を注ぎましょう。
だって私は生きているのだから。
ふふふ、あはははは！
そう嘯いて女は倒れた。
目立った外傷は無く、有ってもかすり傷程度。
真っ赤に染っていたのは、全て返り血か。
そこまで確認して、安心と驚きでため息を一つ。
心が一段落着くとじわじわ後悔が湧き上がって来る｡
気がたっていたとはいえ、変な事を言ってしまった｡
この女に他の生き物を殺す事を選択させたのは紛れもない。俺だ。
(だが…)
まさか本当に一個大隊を壊滅させてくるとは。
全く想像だにしなかった。
横抱きに抱えると、その女は軽くてそして小さい。
(俺はこんなガキに殺しをさせたのか)
疲れたのだろう。
あどけない顔で眠るその頬をそっと撫でる。
(先生が知ったら怒るだろうなぁ)
薄紅色の唇を少し舐めた。
甘い。
この少女は俺が守る。
言っていた言葉の意味はよく分からないが、殺しの後で混乱していただけなのだろう。
でも、俺を思ってくれているのは本当だ。
コイツが居ないことに気がついた時
「テメェ、俺達の仲間なんだろ？じゃァ西の一個大隊潰してこいよ」
と言ってしまった責任を感じて探しに来て良かった｡
この感情を銀時やヅラにとらてたと思うとゾッとする。
もう一度口を重ねた。
くちびるはとても甘く、口内はとても熱く。
名残惜しいが理性のあるうちに、と静かに離した。
微笑んで、俺は拠点へと歩き出した。
今日一番貴方を癒してくれる高杉
キセル高杉
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美結菜 - とても面白かったです！完結おめでとうございます！沖田レイアさんの作品は全部見ました。とても好きです！ (2023年2月13日 17時) (
レス) @page29 id: f842e5f119 (このIDを非表示/違反報告)
沖田レイア(プロフ) - ｔさん» ありがとうございます！本当にいつも励みになっております！ (2019年6月16日 21時) (レス) id: b13dceedcd (このIDを非表示/違反報告)
ｔ - 言葉にならないほどサイコーでした！ (2019年6月16日 20時) (レス) id: 98ce886fc4 (このIDを非表示/違反報告)
沖田レイア(プロフ) - こんな勝手な駄作者に暖かいコメントを書いて下さって本当にありがとうございます！もう、本当に神様です (2019年6月3日 18時) (レス) id: b13dceedcd (このIDを非表示/違反報告)
モンキーリボン(プロフ) - こんなにいい作品をありがとうございました！ (2019年6月3日 16時) (レス) id: 99b24daa8e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：沖田レイア | 作成日時：2019年2月24日 20時
