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「銀時、起きろ。そして帰れ」
「あ、私もそろそろ帰りますね」
「お前はいい。泊まってけ」
「えぇぇ……」
そうすると二泊三日お世話になることになるんですけど。
……まあ、いっか!
「俺ももう一泊して高杉がAちゃんに悪戯しないように見張ってる」
「帰れ」
「大丈夫ですよ、会長。いざとなったら防犯ブザーを高杉先輩の耳元で慣らします」
「それ、なんの効果があるの?」
「嫌がらせですね」
「いざと言う時はねーからしまっとけ」
なんだかんだで蹴り出された会長にサヨナラ〜と手を振る。
高杉先輩ん家って綺麗だし広いし居心地も良いし。
確かに帰りたく無くなるわー。
「ならもう住んじまうか?」
「え?」
「部屋は余ってるし、料理洗濯掃除をかるーくしてくれればこっちも大歓迎だしな」
「流石に風紀的に……アウトでは?」
「俺が住み込みの女家政婦を雇ってたらアウトか?」
「いや、それは……って、誰が家政婦だ」
「ものの例えだよ」
ぐぬぬ。
心惹かれる取引だ……
ここにいれば取り立てが来ることも、いきなりあの女が金切り声をあげることも無い。
静かに勉強出来るし、学校からも近く。
何より先輩に質問できる時間が増える!
うわぁ、メリットしかないじゃん。
「家賃……とかって」
「家事をちょいとしてくれれば必要ねぇよ。前までは家事代行を雇ってたが、金もかかるしそこまで綺麗にして欲しいわけでもねぇし……困ってたんだ」
うぬぬぬぬ。
いつも家でやってたことをやれば家賃もなし!
夢のような言葉なんですけど。
「食費もこっち持ちにするし、必要なものは何でも揃えるぜ?」
うわ!もう怖いくらいいい話だよ!
しかも怖い裏がないからさらに怖いよ!
……いい話、だけど……
「どうする?まあ、別に今決めなくてもいいんだが」
「……とても、いい話です。でも」
私は、家に帰ります。
PS・最近更新出来なくてすみません……リアルの方が忙しくて……できる限り更新していきます!
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七重 - 作品もテストも応援していますよ! (2019年12月16日 18時) (レス) id: cdecf486aa (このIDを非表示/違反報告)
棗(プロフ) - お話楽しみにしてます!ぜひくっ付けてくださいーー (2019年12月7日 19時) (レス) id: b443800fde (このIDを非表示/違反報告)
光華(プロフ) - 晋助と夢主くっけて下さい。頑張ってください (2019年12月2日 21時) (レス) id: 9f1b40bb10 (このIDを非表示/違反報告)
Night(プロフ) - こんにちは。夢主と晋助様くっ付けて欲しいです。沖レイさん、テスト頑張ってください!私はもうテスト結果が酷すぎたんで…。 (2019年12月2日 6時) (レス) id: d6977cf22f (このIDを非表示/違反報告)
レイレイ - 高杉先輩マジでかっこよくてヤバイ 更新されるのを楽しみに待ってます (2019年10月22日 18時) (レス) id: e18942649f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:沖田レイア | 作成日時:2019年9月29日 9時