【銀魂】ラブコメだなんて絶対に言わせない【高杉晋助】

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「私先にお風呂入ってきちゃいますね」

「ああ、ちと待ってろ」


おもむろに席をたった高杉先輩。
寝巻きを取りに行ってくれたのかな？


「へー珍し、あの高杉が自分から女の為に行動するなんて」


テレビ画面から離された赤い目が、コロンとこちらも向く。
ニヤリと意地悪く笑った顔にため息を一つついた。

「私が女だと思われて無いんじゃないですか？会長だってこんな奴、抱きたいと思わないでしょ」

「まあ、確かに後輩感の方が強いけど……」

「きっと気に入られている後輩、って立ち位置なんですよ。先輩の中で私は」


ナイスバディな訳でも無いし、顔も特別美人ってわけじゃない。
ブスだとは思ってないけど、まあ、普通って感じ。
口も性格も悪いわ、オマケに貧乏人と来た。

高杉先輩に蔑まれてるとは感じないけど、ねぇ。
花として愛でられてもいないと思う。

本当に、仲のいい先輩後輩だ。


「えーAちゃんは可愛い方だと思うよ？」

「ありがとうございます。もし仮にそうだったとしても、もっと可愛い子はいっぱい居るじゃないですか」

「んーまあ、そうなんだけどさ……」


……何が言いたいんだ？会長は。
さっきから歯切れも悪いし。


「おい、A。寝巻きこれでいいか」

「あ、先輩。ありがとうございます」


前に着たのと同じ薄桃色の浴衣。
そして、未開封のコンビニパンツ。
わざわざ買ってきて頂いてありがた…申し訳ない。

ま！そんなこと気にするAちゃんじゃないけどね！
高杉先輩ならなおさら！
金持ちは死ね！


「じゃ、お風呂お借りしますね」

「なんかお前に死ねって久しぶりに言われた気がする」

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