【銀魂】ラブコメとは言わせない【高杉晋助】

☆ ページ9

.





冷や汗が流れる。

なんだか、思ってはいけないことを考えてしまったような。
なるで特大フラグを立ててしまったような。

……あー！あー！私は何も知らなーい！
フラグ？何それおいしいの？

私ィ、馬鹿だからァ、わかんなぁい☆

ちょっと、まって今自分でぶりっ子したくせに吐きそうになってるわ。
星とかキモ！
母音伸ばす所もキモ！

という事で、先生。
体調不良の為保健室にいってき……


「なんか今日は生徒会から大事なお知らせがあるらしいからそれだけでも聞いていけ。ものの5分くらいで終わるだろうから、な？」


心配そうに目尻を下げながらも生徒の可能な範囲で職務を全うする事の大切さを伝えようとする、いい先生オーラが凄まじい。

なんだこの素晴らしい大人は。

自分が恥ずかしい……ってなる訳無いだろうが！
いーやーだー！
きーきーたーくーなーいー！

しかし、そう言えないのが哀しきかな、いい子ちゃんなのですよ。
先生からの提案だよ？
答えは一つ。


「分かりました」


もう辞めようかな、いい子ちゃん。

ため息を一つついて、ぼんやりと壇上を見つめる。
学年には百六十人いて。
私はその中の、特徴無いモブ。
部活や委員会にも入ってないから、生徒会とは全く縁のない。

……何だ、杞憂じゃん。
最近、公開破局があったり、クラスでも浮いたりしたからなぁ。
少し神経質になりすぎていたわ。

考えてみれば、当然の事。
どこにでもいる私のような芋女を生徒会がどうこうするはずも無し。

なんかちょっと恥ずいわー。
期待してたみたいじゃん？
あんなに嫌い嫌い言ってんのに。

え？何を期待って……
あれだよ、生徒会メンバー入り。
勿論期待しては居ないけどね。

つーか、歴代男しか生徒会入ってねーし……
女は入っちゃ駄目なんてルールは無いだろうから慣例的なものなんだろうけど。

まぁ、何にせよ。
不安材料は全く無い！

だから、悪寒よ。
止まってくれ！

☆→←☆

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す