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「甘党、なのかお前」
「いいえ?人並み程度に好きなだけです」
「それにしては幸せそうに食うが」
「……貧乏人にケーキがホイホイ買えると?」
んな金があるんなら参考書買うわ。
苦学生を舐めるんじゃねぇ。
生活は、あなたの想像より三倍パッツンパッツンなんだから。
「親御さんに連絡しなくていいのか」
「え?ああ、大丈夫ですよ」
いちごタルトの最後一口。
噛み締めながらゆっくり咀嚼する。
やっぱ、うめーのよ。いちご。
「ご馳走様でした」
「お粗末さま。コーヒーと紅茶なら?」
「あ、じゃあ紅茶で」
数分の間の後に運ばれてきたそれは、匂いからして高級品。
口に含んでも高級品。
初めて飲むわ。
こんなに濃厚でまろやかな紅茶。
あーでも確かにこの先輩紅茶とかコーヒーとか好きそうだわぁ……
「そうだ。名前」
「あ?」
「私、先輩の名前を知りません」
「ああ、俺は高杉晋助。生徒会で書記をしてる」
よろしく、と差し出された手を握りつつ。
今更じゃね?とは言わない。
「なんで私を生徒会に選んだんです?」
「書いてあったろ?二年女子です学年トップだからだ」
「え?でも私学年八位ですよ?」
上七人は全員男って事?
……はぁあ……なにやってんのさ、女子は。
確かにね?
銀魂高校に行けるほどお金持ちで。
女だから親の決めたいい人と結婚するだけの環境だったら私もこんなに必死にはやらないかもしれないけど……
けど……八位より上が居ないってどゆことよ。
「世も末ですねぇ……」
「まぁ、そう言うな。いいじゃねぇか生徒会。なんでそこまで嫌う?」
「…端的に言いますと、金持ちとイケメンは死ね!」
「ストレートすぎだろ」
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ASUKA - 沖レイさん、頑張れぇぇぇええ!!!!!私もテストなんです、一緒にがんばりましょー! (2019年9月28日 23時) (レス) id: 2aeb894d27 (このIDを非表示/違反報告)
Night(プロフ) - 沖レイさん、テスト頑張って下さい!私の気力、全部差し上げます!!私、みえました。沖レイさんにむかって推しが応援している姿が!! (2019年9月20日 23時) (レス) id: a39d20f6cd (このIDを非表示/違反報告)
トオ - とっっっても面白いです!!頑張ってください! (2019年8月28日 6時) (レス) id: c0c29da7c2 (このIDを非表示/違反報告)
沖田レイア(プロフ) - Nightさん» 圧倒的ハピエン……ありがとうございます!参考になります! (2019年8月23日 21時) (レス) id: b13dceedcd (このIDを非表示/違反報告)
沖田レイア(プロフ) - のあさん» 死ネタは泣きますよね!コメントありがとうございます (2019年8月23日 21時) (レス) id: b13dceedcd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:沖田レイア | 作成日時:2019年7月15日 18時