【銀魂】ラブコメとは言わせない【高杉晋助】

☆ ページ18

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「生徒会のメンバー入り、だろ？」


黒い笑みを呆然と見詰めていると、ちん、と軽い音を立ててエレベーターが目的地を伝える。

ちょ、ま、なんで知って……？


「考えろ。お前ならすぐにわかんだろう？」

「…ああ､大体把握出来ました｡生徒会メンバー様?」


私の名前を知っていて？
なおかつ生徒会メンバー入りも知っている。

これはもう当事者以外にゃ、ありえないでしょ。

つまり、こいつが。
こいつが嫌なことの元凶。

閉まりゆくエレベーターの扉に、開くを押しつつ。
ニヤリ、とまるで悪役のように嗤う先輩。
無駄に整った綺麗なお顔を睨むと、さらに面白そうに喉で笑うのだから溜まったもんじゃあない。


「積もる話は部屋でしようぜ？AAさん？」


不覚だったわー。
開脚前転してもイケメンなクラスのイケメンなのに、生徒会では？と全く疑わなかったのは、こちらの手落ち。
反省すべき、今回の重点。

死にかけた事と命の恩人って事を差し引いても。
途中で私の名前を言うという大サービスのヒントを頂いたのに気がつけないとは。

本当に私ってばお馬鹿さァん☆

あ、ちょっと待って吐き気が……


一歩前を上機嫌に歩く背中を睨みつける。


はあぁ、やっぱり、あれだな。

金持ちとイケメンにはろくな奴が居ねー。

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