【HQ】幼馴染がイケメンすぎる件。

イケメン度27% ページ29

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Aの応援は素晴らしかった。本当に涙が出るかと思った。





体育祭も後半に差し掛かってきた。

昼も食べ終え次からは1年生と部活動別対抗リレーだ。


「次は1年生、障害物競争です。出番の人は前に出てきてください。」

棒読みのアナウンスを合図にみんな一斉に立ち上がる。

「みなさん頑張ってください。」

そのアナウンス後、ピストルの音が鳴りスタートした。

俺が前半でAは後半だ。

後ろから猛スピードで走ってくるがバトンを受け取る。

借り物競走のお題を引くがその内容が

「1番仲の良い異性」

これを引いたときAが最初に出てきた。

ぶっちゃけ周りの目が怖いがこれはよくある少女漫画的展開になるのではないだろうか？

よく体育祭の借り物競走でイケメンがヒロインの手を手を引いて走っててさ

(〇〇君...！さっきから胸が痛いくらい高鳴るの...。
トクン、トクン)


みたいな感じになるのでは...？

ということでAのもとへ走っていく。

「Aきて！！」

そういうと、驚いたような顔をしながらも立ち上がった。


(あ？何A様に走らせてんだ？お前まさかお題好きな異性とかだったら許さない。)

とかいう過激なAファンたちが目線で語ってくるが気にしない。



そしてAが俺の手をとり走っていく。
周りから黄色い歓声や怒号が聞こえる。

「今の1位は4組。一緒に走っているのは真川さんだ！ちっ、」

司会の人から小さい舌打ちが聞こえる。



俺の目線の先にいるAを眺める。

楽しそうだ。


今のを聞いてん？と思うかもしれないが、多分その違和感は間違っていない。

俺がAの手をひいているのではなく、Aが俺の手をひいている。


(俺がヒロインポジかよ！？)


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