職員、大海原へ投げ出される (ページ10)

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『もう駄目……！』

このままでははぐれてしまう！覚悟を決めてシャボンの中で目を瞑る。

「心配すんなって」

そんな明るい声と共にルフィさんのシャボンの中に引き込まれる。よく見れば先程のクラーケンと一緒だ。

『……ルフィさん！』

「にしてもせめぇな！」

「1人用に4人入ってるからな」

「Aちゃん……俺密着し過ぎると鼻血が……」

サンジさんにそう言われても何分スペースがない。困ったが背中合わせにする事で落ち着いた。

『あ、前方に襲われているサニー号です！』

「お、本当だな！やれ！スルメ！」

あれはイカじゃなくてタコな気がするがスルメでいいのか……
クラーケンがサニー号を荒す何者かを殴り飛ばして隙を作る。その間にサニー号に乗り込み、とてもほっとした。

「よっと、あー死ぬところだった！」

「もう、ルフィ。心配かけないでね！Aも、一応能力者なんだから！」

『はい……』

L社にいた頃作業でミスをした時以外で初めてお叱りを受けてしまった……しかもいい歳で。
ルフィさんに駆け寄るチョッパーを見てとても和む。可愛いが生きている。

『よしよし』

「うえぇぇ……」

スルメが舟を運び始めると、地響きが聞こえる。これは本でしか読んだことないが海底火山の噴火では無いだろうか